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ウルトラマンレオ第15話『くらやみ殺法! 闘魂の一撃』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.4 第2次ウルトラシリーズのウルトラマンたち。身長体重をチェック。 帰ってきたウルトラマン、身長40メートル、体重3万5千トン。 ウルトラマンエース、身長40メートル、体重4万5千トン。 ウルトラマンタロウ、身長53メートル、体重5万5千トン。 ウルトラマンレオ、身長52メートル、体重4万8千トン。 レオは前作のウルトラマンタロウより身長が1メートル低く、体重が7千トン軽い。 大型化してきたウルトラ兄弟も、レオで一旦止まったのだ。 第15話『くらやみ殺法! 闘魂の一撃』 夜の東京に現れたフリップ星人。ビルを破壊し始める。 ダンの乗るマッキー3号が飛んでくると消えてしまった。 MACが来たから消えるとは随分と臆病な星人だ。 普通はここでマッキー撃墜される→ウルトラマンレオ登場するも負ける→特訓のパターンなのだが。 道着を洗っている百子。 ゲンは自分の道着を洗ってくれていると思ったが違うらしい。 「おおとりさーん、早く行こうよー」とトオルがやってくる。 「ねぇ、百子お姉ちゃんも行きましょう。アイスクリーム食べに行くのよ、ね」とカオル。 「でも私、お洗濯がまだ少し残ってるから遠慮させてもらうわ」と百子。 残念そうなゲン。 ゲンとしては、子供二人よりは百子と行きたいのだろうから、残念そうなのは仕方がない。そもそも百子が洗っているのは一体誰の道着なのか、それが気になるのだろう。 喫茶店でゲンとトオルとカオルはアイスクリームを食べている。 「おおとりさん、ウルトラマンレオって獅子座の生まれなんだね」とトオル。 雑誌を読みながら言っているので、雑誌にウルトラマンレオの出身地が書いてあるのかもしれない。 「うん、L77星」 「ふ~ん」 ゲンはぼーっとしている。 「ねぇ、お兄ちゃん。あそこの人、さっきからずーっとお兄ちゃんのこと見てるわ」とカオル。 その青年の方を向くゲン。青年と目が合う。 青年の後ろの席に水を持ってきたウェイトレス、「アーッ」と言ってスッテーンと転びそうになる。青年が素早くウェイトレスを抱きかかえた。トレイの水もこぼさない。 その後、喫茶店に百子が入って来た。青年に声をかける。 「津山さん、遅くなってごめんなさい」 「行こうか」 百子はゲンに気づかず、青

まんだらけの株主優待

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まんだらけZENBU No.83

ソニーのステレオラジカセ・キューブリック

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CFS-700 ステレオ・キューブリック。 昭和57年3月発売。 定価59,800円。 昭和55年にはルービックキューブが大ブームになった。 私も買って夢中になった。 このラジカセはデザインや名称、スピーカーが回転する仕掛けなど、ルービックキューブがモチーフになったのだろうか。 映画監督のキューブリックとは何の関係もなさそうだが、多少は関係あるのかもしれない。

ウルトラマンレオ第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.4 ウルトラマンレオ2クール目の第1話。 主題歌が変わった。 これまでのウルトラシリーズで、途中で主題歌が変わったのは初めてだ。 「ウルトラマンレオ」から「戦え!ウルトラマンレオ」へ。 視聴率が伸びない中のテコ入れだったのだろうか。 たったの13回で好きだった主題歌が変わってしまうとは、ちょっと残念だったな。 第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』 番組が始まると、いきなりウルトラマンレオが怪獣アンタレスと戦っている。 マッキー2号、3号も撃墜されることなく飛んでいる。 どういうことだ。 撃墜されないマッキーなど初めてではないか。 前回も結構健闘していたし、MACも成長しているのだな。 レオはアンタレスに両手、両足をハサミでつかまれてしまう。 アンタレスもレオの両手両足を封じるために、自分の両手両足を使っている。 これだと五分と五分だ。 だがアンタレスには尻尾があったのだ。 尻尾でレオを攻撃しようとしたアンタレス。それを見たダンはいきなりマッキー2号から脱出した。 本当にいきなりだ。一緒に乗っていた隊員もビックリだ。 ダンはパラシュートで落下中、杖に爆弾をセットしてアンタレスに投げつける。 レオの頭を狙ったらしいアンタレスは、その攻撃で狙いが外れるが、それでもレオの肩にダメージを与える。 レオの代わりにマッキー2号3号の攻撃でアンタレスは逃亡した。 レオには尻尾はないが、額にはビームランプがある。 両手両足を塞がれても、ビームくらい出せそうなものだ。 手でポーズを取らないとビームが出ないのだろうか。 いきなり場面は変わり道場での戦い。 一人の少年が白帯達を次々と倒していく。 黒帯が一人出てくるが、押され気味だ。 黒帯は手を封じられ、少年の気合いと共に出現した尻尾で頭を叩かれて倒された。  門徒達はこんちきしょうって感じで木刀を持ち出し少年を取り囲む。 そこにダンがやって来て「待て」と声をかける。で、全員が素直に待つ。 出て行く少年とすれ違うダン。 お互いの目が光ったが、お互いに正体を見破ったのか。 入れ違いに肩を押さえながら入ってくるゲン。 道場破りの少年を追いかけようとするが、ダンに制止される。 ダンが怪獣探知機(?)をゲンに見せる。 「怪獣反

ウルトラマンレオ第13話『大爆発! 捨身の宇宙人ふたり』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.4 昭和46年から始まる第2次怪獣ブーム。 ウルトラマンレオの放送前年の昭和48年には、円谷プロだけでも『ウルトラマンタロウ』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』と3本の特撮ヒーロー番組が作られている。 他にも実写ヒーロー物として、 『仮面ライダーV3』 『キカイダー01』 『ロボット刑事』 『風雲ライオン丸』 『鉄人タイガーセブン』 『イナズマン』 『魔人ハンター ミツルギ』 『スーパーロボット レッドバロン』 『流星人間ゾーン』 『ダイヤモンド・アイ』 などが放送された。 これだけの量を見せられた子供達は嬉しい反面、飽きたのだ。 ブームのピークが過ぎてから放送開始のウルトラマンレオには、ブームを取り戻す力はなかった。 第13話『大爆発! 捨身の宇宙人ふたり』 いきなり画面がグルグル回って番組が始まった。 バイブ星人をゲンが追いかけている。 地球侵略など考えていない、いつものような通り魔的な宇宙人なのだろう。 バイブ星人の行く手を塞ぐようにパトカーが止まる。 MACロディーではなくパトカーだ。 パトカーからは当然MAC隊員ではなく、警官が出てきてバイブ星人に発砲する。 バイブ星人は飛び上がり回転し始め、そして消えた。 ゲンは空中に向かって闇雲にキックするが空振りに終わる。 そんなゲンのナイフが勝手に浮かび上がり、警官の胸に刺さる。 ゲンがナイフを掴もうと手を伸ばした格好が、警官にナイフを投げたと誤解され逮捕される。 主人公が警察に逮捕されるとは、ウルトラシリーズ初ではないか。 このシーンが撮りたかったから、MAC隊員ではなく警官を出したのだろう。 とはいえMACがあるのに警察が星人と戦うのは不自然だ。 MAC本部。 杖の音を響かせながら、ダンが行ったり来たりしている。 高倉長官がゲンを引き取ってきた。うなだれているゲン。こってり絞られてきたという感じだ。 「君の要請通りおおとり隊員の身柄を引き取って来た。しかしまだ容疑が晴れたわけではない」と言う長官。 容疑が晴れたわけではないとは、まだ容疑者のままなのか。 ダンと二人っきりになったゲン。 「お前がいなくても星人は倒せる。俺が倒す」とダン。 ゲンは1週間の停職処分となった。 1週間か。

食事の準備

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私が子供の頃から、食事の準備はほとんど母がしていた。 社会人になってから私は家を出て一人暮らしだった。 母とは数年前からまた一緒に住んでいるが、食事の準備はたいていは母がやっていた。 だんだんメインの準備は私がして、母に手伝ってもらう感じになっていた。 その手伝いも最近では出来なくなってきた。 特にここ一ヶ月ぐらいで、ほとんど出来なくなった。 私の言っていることが理解できないようだ。 「しいたけを切って」と言うと「はい」と返事はする。 返事はするのだが、行動が伴わない。 スプーンを持ってご飯をかき混ぜたりする。 で、フラフラフラ〜と持ち場を離れていく。 連れ戻してもダメだ。 私がしいたけを切ってみせると、「ほぉー」とか「へぇー」とか言って感心している。 ほら、やってみてと言っても出来ない。 洗い物をするスポンジがお気に入りで、これをしょっちゅう切り刻んでいる。 食べ物だと思っているのだ。 味噌汁に入れようとするので困る。 食べ物だと思っているくせに、洗い物をするときにはキチンとスポンジを使う。 「ごはんをよそって」と言ってもわからない。 しゃもじとごはん茶碗を説明してもわからない。 私がやってみせて、同じようにやってもらおうとしても出来ない。 出来ないというか、やらない。 私がご飯をよそっている姿を見て、「ほぉー」とか「へぇー」とか言って感心している。 自分がやりたくないから、人をおだててやらせているのではなどと勘ぐる。 「味噌汁をよそって」と言ってもわからない。 「こうやってやるんだよ〜」と見せても出来ない。 火をつけるのは好きなのか、コンロの火を消してもすぐにつけようとする。 母だと時間がかかるので、私がどんどん作業を進めていく。 朝だと私は仕事に行くので時間がないのだ。 夕飯の準備は時間に余裕があるが、夕方の母は眠い。 デイサービスから帰ってくるのは4時半過ぎ。 その頃はまだ元気だが、5時を過ぎた頃からはかなり眠くなるようだ。 晩ご飯の準備のときにはもう眠くて仕方がない。 いわゆるおふくろの味というのを今後は食べられないと思うとちょっと寂しい。 だがまあ仕方がない。 〈関連する記事〉 切られた電気コード 朝と夕方に散歩する 失見当識 薬を飲まない

昭和56年に発売されたソニーのステレオラジカセ

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昭和56年 寺尾聡が大ヒット。ザベストテンに3曲同時ランクインの快挙だ。ルビーの指輪、シャドーシティ、出航(SASURAI)の3曲。 そんな昭和56年にソニーから発売されたステレオラジカセ。 エナジーシリーズ CFS-99 エナジー99 84,800円。 エナジーシリーズのエース。 竹の子族が使ったような、デカくてパワフルなラジカセだ。 関連する記事→ ソニーのステレオラジカセ・エナジー99 CFS-88 エナジースリーラン 旧AC/DCコンポ 79,800円。 ちょっと遅れて発売されたエナジー。 デザインが他のエナジーとは違って、スピーカーが分離する。 CFS-77 エナジー77 59,800円。 CFS-66 エナジー66 44,800円。 CFS-F40 エナジーQ'be 99,800円。 エナジーシリーズの最高値。 途中からAC/DCコンポF40と変更された。 CFS-20 エナジー20 定価39,800円。 最後に発売されたエナジー。 小型軽量、低価格。 過去記事→ ソニーのステレオラジカセ・エナジー AC/DCコンポ CFS-F40 旧エナジーQ'be 99,800円。 途中からAC/DCコンポに変更された。 CFS-88 初代AC/DCコンポ 79,800円。 後のエナジースリーラン。 スピーカーが分離する。 CFS-F70 AC/DCコンポF70 128,000円。 この機種がカタログに載った時は驚いたしワクワクした。 定価がなんと128,000円。 カタログで見る限りはあんまり大きそうに見えない。 エナジーキューブの半分くらいだ。 それでこの値段。 過去記事→ ソニーのステレオラジカセ・AC/DCコンポ CFS-7 ソニーの総合カタログ・メッセージVOL.3から メタル101 44,800円。 もしかしたら前年の昭和55年発売か? 昭和55年の後半のカタログがないのでわからない。 昭和56年2月のラジカセカタログには新発売の文字がある。 だが、カタログだと数ヶ月は新発売の文字が入るので、もっと前に出たのかもしれない。 メタル101の愛称通りメタルテープに対応。

ウルトラマンレオ第12話『冒険野郎が来た!』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.3 今回は特訓はなし。 ウルトラマンタロウにもどったようなコメディ路線だが、これまでの流れからすると異色の回だ。 特訓特訓のレオはそれが特徴ではあるが、私にとってはあんまり興味を持てなかった。 他の子供も同様だったのだろう。 視聴率は伸び悩む。 第12話『冒険野郎が来た!』 城南スポーツセンターの面々が「ファイトファイト」と掛け声をかけながらランニングしている。スポーツセンターだから色々と運動するのだ。 それを笑顔で見下ろしている一人の男がいた。手には槍を持ち、アフリカの原住民みたいに布切れ一枚の風貌だ。 と、その時地震が起き怪獣が出現。 バンゴだ。鼻から煙を吹き出す。 今回はコメディータッチの回なので、怪獣バンゴもマンガみたいな感じの怪獣だ。 スポーツセンターの面々は避難しようとするが、さっきの怪しい男が槍を地面に突き立て怪しい呪文を唱えながら踊り始めた。呆気にとられ逃げるのを忘れる一同。 タケシ一人が慌てている。 「一体何をしてるんですか」とゲンが声をかける。 「サイマ族の戦闘の踊りとお祈り」 男はそれを終えると槍を引き抜き、キャーと奇声を上げて怪獣に向かっていった。 サイマ族はマサイ族のもじりだろう。 怪獣と対峙した男はやがて踊り始める。それを見たバンゴも真似をして踊り始める。 男は槍を投げ、バンゴの鼻の穴に命中。 男はバンゴの鼻息で吹き飛ばされゴロゴロと転がされる。 バンゴは地面に潜ってどこかへ行った。 男はMAC本部から派遣されてきた佐藤三郎だった。3日前まではアフリカにいたと言う。 あんまり役に立たないMACのテコ入れなのだろうか。 タケシはMACの隊員かどうか疑わしく思うが、制服を持っているのを見て納得した。 ライオンの尻尾を自慢する佐藤。その尻尾で頭を撫でると男の子は強くなり女の子はべっぴんさんになるという。自分もなでて欲しそうなタケシ。 MACの制服に着替えた佐藤は、ゲンと共にMACロディーでパトロールに向かう。運転できないのでゲンが運転席だ。トオルとカオルは佐藤が気に入ったようで、「いってらっしゃーい、頑張ってねー」と笑顔で手を振って見送った。 「もし怪獣が隠れてりゃあ、計器なんかより早く、わいの鼻が探し当てますよってからなぁ」 「鼻?

ウルトラマンレオ第11話『泥まみれ男ひとり』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.3 今回はウルトラマンレオの中ではそこそこ有名なシーンが2カ所出てくる。 一つは星人を追いかけているゲンが一般人に「おい、そいつを捕まえてくれ」と言うシーン。そりゃないだろーってツッコミが入る場面だ。 もう一つはウルトラマンレオがヌンチャクを使うシーン。当時の子供達はブルースリーに憧れてせっせとヌンチャクの練習をしたものだ。 第11話『泥まみれ男ひとり』 城南スポーツセンターで懸垂をしている子供達。 一番多くできたのが一郎。森三中の一人にそっくりだ。 大村の声がうるさくて失敗する。 百子とタケシとゲンの会話で一郎の境遇を説明する。 アメリカにいる両親と離れて叔父のところで生活、彼の叔父はボクシングのヘビー級チャンピオンであるマイティ松本だった。 一郎はおじさんが好きなのだろう。頑張り屋が好きなマイティ松本に認めてもらいたくて、懸垂30回を目標にしているのだ。 マイティ松本はボクシングのヘビー級チャンピオン。ついに日本人のヘビー級チャンピオンが誕生したのか。 ケットル星人が街に現れた。 等身大の宇宙人だ。 MAC隊員たちと格闘している。なぜか銃を使わずに素手での格闘だ。MACもMACなら宇宙人も宇宙人だ。 隊員が鉄棒で殴りかかっても、ケットル星人は素手で素手で受け止め、折り曲げた。 怪力が自慢なのか。それであえて素手での格闘なのだろう。 だがMACの隊員はそれにつきあわず銃を使えばいいのではないか。 ゲン以外の隊員をすべて倒し、走り出すケットル星人。 ゲンは追跡する。 何で走って追いかけるのか。銃で撃てばいいんではないか。今回は銃が禁止なのだろうか。まさか、弾切れか。 そこに一人の男がシャドーボクシングをしながらやってきた。 ゲンはその男に言う。 「おい、そいつを捕まえてくれ」 MACの隊員ならば「危ないから逃げろ」ぐらいは言うはずだ。ゲンはやはり宇宙人だからか。地球のことは地球人が守れと心の奥底では思っているのか。そうでなければ出てこないセリフだ。 あるいは、 MACの隊員よりも一般人の方がよっぽど頼りになると思ったのだろうか。 男はボクシングのスタイルでケットル星人と闘った。腕に自信があったのだろうが、ケットル星人に投げ飛ばされ、頭を壁に撃って死んでしまう。

切られた電気コード

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先月のある日の夕方、私が仕事から帰ってくると、先に帰って来ていた母がゴミ袋に自分の荷物を入れている。ゴミ袋には当然ゴミが入っていて、それに自分の洋服とか財布とかを入れているのだ。帰宅願望があるから荷造りしていたのだろうが、最近はゴミ袋がゴミ袋だとわからなくなってきている。 ゴミ袋だと思わないから、時折平気でゴミ袋に入っているゴミを口にしたりする。果物の皮やティッシュなどなど。そんなときは腹が減っているときなのだろう。 その内ブレーカーが落ちていることに気がついた。 買い物してきたものを冷蔵庫に入れるためにドアを開けると、庫内の電気がつかない。電気コードを見ても抜けてはいない。もしやと思ってブレーカーを見ると落ちていたのだ。 ブレーカーを入れ直し、さて原因はと探してみる。 ブレーカーの位置は高い場所なので、母の手では届かない。 何かブレーカーの落ちることをしでかしたのだろう。 電気ポットのコードが見当たらない。 どこに行ったのかとあちこち探すと、母のハンドバックの中に入っていた。 コードは鋭利な刃物で切られている。 母が切ったのだろう。 ポットの中にはあったかいお湯が入っていた。 朝はコードを抜いて家を出た。 夕方にはお湯は冷めているはずだ。 それが暖かくなっているとは、母が電源を入れたのだろう。 普段電気ポットを使っていると、お湯が湧いてきて湯気が出るとコードを外そうとしていた。 放っておけば勝手に止まるし、コードを外すとお湯が出なくなる。 毎回外さなくていいよと言うのだが、最近は理解できない。 今回は、お湯が沸き始めると湯気が出るので、そのタイミングでコードを切ったのだろう。 で、切った時にブレーカーが落ちたのだろうか。 母に聞いても無駄だ。 さっぱり記憶がない。 とりあえずホームセンターに行って電気ポッドのコードを買ってきた。 このとき以降は、母が電気コードを切ったことはない。 切ったことはないが、またいつ切るかわからない。 一行日記 楽天イーグルス、今日勝てばファイナルステージ進出。 〈関連する記事〉 朝と夕方に散歩する 失見当識 薬を飲まない 道無き道を突き進む母 落ちていたもの 誰かが来る 息子と兄を間違える 帰宅願望 寝てからまた起き出す

昭和55年に発売されたソニーのステレオラジカセ

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昭和55年は山口百恵が引退。その後現在まで復活せず。潔い。 松田聖子がデビュー。こちらは引退せず現在も活躍中だ。スゴイ。 松田聖子はCBSソニーだったので、数年後にはソニーのCMに出てくるようになる。ラジカセのカタログにも載った。 田原俊彦もデビュー。この後マッチとよっちゃんのたのきんが大人気となる。 オリコンでのヒット曲ベスト3は「ダンシングオールナイト」「異邦人」「大都会」 そんな昭和55年に発売されたソニーのステレオラジカセ。 CFS-F5 メタル・ジィーゼット 72,800円。 XYZといえばドルビーNR。 同じジィーゼットを名乗るこのメタルジィーゼットにも当然搭載されている。 さらに、今度のメタルジィーゼットはメタルテープに対応した。 これまでのカセットテープはノーマル、デュアドの3種類。 そこに新たにメタルテープが加わった。 メタルテープは高性能、高価格。 それがラジカセで使えるようになったのだ。 早送り、巻戻し、再生、停止、録音ボタンがフェザータッチになった。 普段は埃が入らないように(?)隠されている。オープンボタンを押すと操作ボタンが現れるのだ。 レベルメーターも針ではなく9連のLEDになった。 マイク付きのリモコンも別売りで用意されている。カタログには『テープをリモコン操作しながら歌えます』と書かれている。 機能が充実、操作性も向上したメタルジィーゼット。 だが、デザインはジィーゼットとのつながりがないように思える。 ジィーゼットを名乗るならば、もっと初代っぽさを残して欲しかった。 このデザインならジィーゼットではなく、違う名前をつけた方がいいんではないか。 CFS-10 メタル365 59,800円。 メタルジィーゼットとは反対方向の、小型・軽量のメタルテープ対応のラジカセだ。 キャッチコピーは『どこまで行くんだステレオ。メタル365』 横幅が365mmなのでメタル365。一年中一緒にいるみたいな意味もかけているのかもしれない。 ラジオはダイヤルでチューニングするのではなく、ボタンで選曲する。 FM、AM各7局ずつプリセットできる。 先進的だが、ダイヤル式も味があっていいんだが。 左右独立ではないが、5連のLEDレベルメーターがついている。 カ

ウルトラマンレオ第10話『かなしみのさすらい怪獣』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.3 今回はL77星にいる頃のウルトラマンレオが登場する。 ロンと一緒にいるレオにはカラータイマーがついている。 地球に来てからつけたのかと思ったが、故郷でもついているのだ。 一体何の為についているのだろうか。 ・他の星に行った時、活動限界を知らせる為 ・カップヌードルの時間を計る為(2分40秒だから食べられないか)。 ・自分でウルトラマンを名乗るぐらいなので他のウルトラマンのマネをしてつけた。 ・間違ってつけた 第10話『かなしみのさすらい怪獣』 大流星が地球に落ちてきた。のんきに見守っているMACの面々。 「隊長、流星に生物反応があります」との報告で全員が緊迫、マッキー2号、3号が出動した。 地表に激突した流星からは尻尾の長い怪獣が出現。 口から炎を吐いて攻撃してくる怪獣。 青島隊員と一緒にマッキーに乗っていたゲンは、「奴が振り向いたらすかさず撃て」と命じられるが、怪獣の顔を見た瞬間、攻撃するレバーを引くのをやめてしまう。 怪獣は故郷L77星でレオの飼っていたペットだったのだ。 L77星の時の回想シーン。 砂漠で一緒に遊ぶレオとロン。 「おおとり、見ろ」と青島隊員。 ゲンが攻撃を躊躇したせいでマッキー2号が撃墜されたのだ。で、マッキー3号も撃墜された。 まあ、いつもの光景だ。ゲンのせいだろうと、ゲンのせいでなかろうと、どうせ撃墜されることに変わりはない。 怪獣は地中に潜っていなくなった。 基地に戻ってきた隊員たちはみんな顔が煤けている。絶好の機会に攻撃しなかったゲンを責める青島。 不穏な空気にダンは「全員次の出動に備えてにマッキーの整備にあたれ」と指示を出す。解散する隊員達。 隊員達が整備するとは、整備員はいないのだろうか。それで整備が不十分で、いつも撃墜されるのだろうか。 ダンとゲンが残っている。 「ゲン、L77星の生き残りは、お前だけではなかったということだ」 「知ってたんですか」 「さっきわかったばかりだ」 さっきわかったとはどういうことだろう。どうやって調べたのかは謎だ。 ロンに同情的なゲン。飼い主だったから当たり前か。 だが「甘えだ」というダン。反論するゲンにダンは言う。「MAC隊員失格だな」 ヘルメットを置いて基地を出て行くゲン。

ウルトラマンレオ第9話『宇宙にかける友情の橋』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.3 第9話は宇宙星獣ギロが登場。 ウルトラシリーズには数多くの怪獣や星人が登場した。その中で呼び名が怪獣でもなく星人でもない星獣は、ウルトラセブンのギエロン星獣と今回のギロ星獣だけだ。 ギエロン星獣に対してギロ。 わざと似たようなネーミングにしたのだろうか。 第9話『宇宙にかける友情の橋』 遊園地に行ったゲン、百子、トオルとカオル。 遊園地では怪獣ショーが行われている。進行役のお姉さんがゼットンとかヘルツとかベロンとか紹介している。 その中の一匹が本物の怪獣ギロ星獣だった。ソフトクリームを舐めながら見物していたトオル。ギロはソフトクリームをねだるとトオルはソフトクリームを渡す。ギロと会話をするトオル。 主催者は気がつかなかったのだろうか。 あれ、見たことのない怪獣だ。おかしいなとか。 お姉さんだって紹介できないだろう。次の怪獣は、あれ、見たことのない怪獣ねとか。 そもそもなんでギロが遊園地の怪獣ショーにいるのだ。 百子が、ソフトクリームを食べるギロを見て疑問を口にする。「あれ、ぬいぐるみかしら」 それでゲンは宇宙人らしく目を光らせてギロが本物だと見破る。百子の言葉がなければ見逃していたのだ。百子の観察力は鋭い。 本物だと見破られ、ギロと逃げるトオル。 遊園地の中だというのに車で追いかけるゲン。 遊園地で巨大化するギロ。 ゲンはウルトラマンレオに変身して戦いが始まる。 遊園地で変身したりして、誰かに見られるんではないだろうか。変身のときには「レオー」と大声で叫んでいるし、誰かに気づかれるだろう。 優勢に戦っていたレオだが、途中で消えるギロ。トオルも一緒に消えてしまった。 MAC基地に戻ったゲン。 「はっきりした作戦もないままに変身することは厳重に禁止してあるはずだ」 「いや、しかし今度の事件はトオルの命が…」 「その通り、トオルの命がかかっていた。それでお前、人質を救うことが出来たのか? ゲン、この俺が変身を禁じたのは、こういう事態をおそれていたからだ。お前が変身すれば、怪獣の方も絶対に勝とうと思い始めるんだ。ゲン、怪獣の手でトオルが宇宙へ連れ出されたらどうなるか、お前そこまで考えたか?」 ダンはそう言うが、変身しなかったらしなかったで、結局トオルは連れ去られたのではな

朝と夕方に散歩する

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朝と夕方に母を連れて散歩をしている。 時間は30分程度、朝夕合計で1時間ほど。 ちょっと前はもうちょっと歩いていたが、母の体力が最近は落ちてきた。 私が散歩に行こうと言うとまずは断らない。 「いいねえ」と言って一緒に散歩に出かける。 散歩をするといい面もあるが、ちょっと困る面もある。 いろいろあるのでまとめてみた。 まずはいい面をあげていく。 気分転換 家にいるとおかしな行動が多いので、外に連れ出す。 ただ歩くだけなので、そんなにおかしな行動はとらない。 同じ場所にいるよりも、いろんな景色を見ることが脳への刺激になっていいようだ。 花 庭や公園には色んな花が植えられている。 そんな花々を、季節に応じて楽しめる。 「この花ってなんだっけ」と聞くと、以前はスラスラと答えていた。 今は花の名前はほとんど出てこないが、思い出そうとすることも脳へのいい刺激になるだろう。 体にいい 歩くことによってふくらはぎがよく働く。 体を巡る血液が、ふくらはぎがよく働くことによってうまく心臓に戻されるのだ。 当然脳への血流も増えるだろう。 また、歩くことで、足の骨への刺激が入り骨が丈夫にもなる。 顔を売る 認知症の母は時々出て行って迷子になる。 そんな時に顔が知られていると、気づいた人が助けてくれる。 毎日朝夕と散歩することで、ああまたあの親子が歩いていると認識してもらえる。 そんな母が一人で歩いていれば、見知った人が助けてくれる。 次に、ちょっと困ったことをあげていく。 転びそうになる 歩くことはいいが、足がもつれることがある。 なんでもなさそうな平地で、転びそうになる。 足が段々上がらなくなってきているのだ。 転んで骨折でもしたら大変だ。 その点は気を使う。 トイレ どこにでもトイレがあるわけではないのでトイレにも気を使う。 散歩の前にはまずトイレ。 スッキリしてから散歩に出かける。 途中にコンビニやスーパーがある場所が散歩のルートだ。 わからなくなる 散歩中、散歩をしているということがわからなくなることがある。 どこへ行くのとか聞いてくる。 この辺をただ歩いてるんだよと言うと、意味がわからないのか黙っている。 誰かを探し始めることもある。 その誰かはよくわからない人だ。

昭和54年に発売されたソニーのステレオラジカセ

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昭和54年の一番売れた曲は渥美二郎の夢追い酒。この曲があったのでオリコンではサザンオールスターズのいとしのエリーが1位をとれなかった。 甲斐バンドのヒーローやチューリップの虹とスニーカーの頃がヒットしたが、テレビ出演はしなかった。 西城秀樹のヤングマンはTBSのザ・ベストテンで9週連続1位になった。 そんな昭和54年に発売されたソニーのステレオラジカセ。 CFS-D7  SIRⅢ サースリー 79,800円。 私が最初に買ってもらったステレオラジカセ、それがこのサースリーだ。 録音再生早送り巻き戻り停止ボタンがフェザータッチになった。 軽く触れるだけというより、ちょっとだけ手応えがある感触がいい。 カセットデッキみたいでカッコよかった。 液晶ディスプレイがついて、時間やラジオの周波数がデジタルで表示された。 時計がついたのでタイマー録音もできる。 便利だった。他の機種にも搭載すればいいと思ったが、発売時期が近いところでの他のステレオラジカセへの搭載はジルバップRRだけだ。 サースリーに後継機が出れば名前がどうなるんだろうかと当時はあれこれ考えた。 サースリーツーだと変だ。 上位機種ならサーファイブ、下位機種ならサーワンか。 しかし、後継機は発売されずサースリーツーは出なかった。 CFS-70 ジルバップWW 39,800円。 総合出力8W(4W+4W)が特徴の廉価版ジルバップ。 兄弟機ジルバップRRや同時期の最高機種SIRⅢが4W(2W+2W)だから倍の出力だ。 レベルメーターは針から5連のLEDになった。 サイズはほとんどジルバップRRと同じだが、重さがちょっと重い。パワーが上だから重いのか。 上面のスイッチ類のデザインもジルバップRRと似ているが、スピーカーの形が違うのでパッと見は結構違う機種に見える。 CFS-D3 ジルバップRR 39,800円。 デザインはジルバップというよりSIRⅢっぽい。 スピーカーの形とラジオのデジタル表示がそう見せるのか。 タイマーが付いているのは留守録音ができるので便利。 ジルバップRRではなく、サースリージュニアとかにした方が良かったんじゃないだろうか。 型番もサースリーがD7に対してこれがD3。 DはデジタルのDだろうか。 同じ

ウルトラマンレオ第8話『必殺! 怪獣仕掛人』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.2 ウルトラマンレオの光線技のひとつ、エネルギー光球は劇中では特に名前を呼ばれていなかった。 私は朝日ソノラマのファンタスティックコレクションでその名を初めて知った。 ウルトラマンのスペシウム光線とかウルトラセブンのエメリウム光線とかの○○○ウム光線はレオにはないのだ。 出身がウルトラの国ではなくL77星だったからないのだろうか。 L77星の出身でも勝手にウルトラマンを名乗ったのだから、光線も勝手に名乗ればよかったのではないか。 レオの名前をとって『レオニウム光線』 ゲンの苗字から『オオトリウム光線』 主題歌から『燃えろウム光線』 MACにちなんで『マッキーウム光線』 ゾフィーは○○○ウム光線はなくM87光線を使っているので『L77光線』なんてのでもいいか。 第8話『必殺! 怪獣仕掛人』 怪獣出現の報を受けマッキー2号と3号が出動する。 暴れているのは怪獣ベキラ。 「厳重なMACの警戒網をくぐって忍び込んだ奴だ、用心してかかろう」と青島隊員。 そうなのか。厳重なのか。 実際厳重なのかもしれない。 放送はされないが、MACは地球に来る前に数多くの怪獣、星人を倒しているのかもしれない。 だからこそ、警戒網を突破する怪獣や星人はレオを倒すほど強いのだ。 いつものようにマッキー2号、3号でベキラを攻撃するが、珍しくレーザーを使った攻撃。 レーザーを使った攻撃は初めてだろうか。 私的にはレーザーの方がSFっぽくて好きなのだが、あんまり使わないところをみると予算がかかるのだろうか。 ベキラの目を狙った攻撃が効果的だと踏んだ青島隊員、マッキー3号やゲンに目を攻撃させる。 ゲンは逃げ遅れた人を見つけ攻撃を止める。 そして命令を無視してマッキー2号から脱出して助けに行く。 助けられた人物はスポーツセンターの大村だった。 パチンコに夢中になっていて逃げ遅れたのだ。 ベキラを地上から銃で攻撃するゲン。こっちも珍しくレーザーだ。 後ろから撃つと煙になってどこかへ消えてしまった。 「そうか、奴の弱点は背中だったのか」 目はどんな怪獣にとっても弱点だとは思うが、ベキラはそれよりも背中が弱かったのだ。 MAC基地に帰った隊員たち。みながゲンを攻め立てる。 そこに現れたダン。ゲンに

ウルトラマンレオ第7話『美しい男の意地』の感想

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ウルトラマンレオ DVD VOL.2 ウルトラマンレオの特徴の一つはダンとゲンの特訓だろう。 たまにならいいが、毎回だとやはり嫌になる。 それに毎回特訓をしなければ勝てないとは、ウルトラマンレオはよっぽど弱いんだなと思ってしまう。 少なくとも、強いなあとは思わない。 怪獣や星人もそこまで強いとは思えないし、ただただレオは弱いんだなあという印象しか残らなかった。 第7話『美しい男の意地』 地球侵略を狙う怪獣ケンドロス。 宇宙から地球に向かって何かを発射した。 それは城南スポーツセンター前に落ち、あっという間に芽を出し花を咲かせた。 発射したのは種だったのだ。 怪獣が宇宙から攻撃してくるのに、宇宙ステーションのMAC本部は何をしているのか。何もしていないのだ。であるなら宇宙にある意味があるのか。 咲いた花を摘むカオル。宇宙人のゲンはその花が宇宙からのものであると見破った。 だがカオルと百子の反対にあって取り上げることができないゲン。 「ナントカ星のナントカという花で、綺麗だけど危険な花なんだよ」とかなんとか言って取り上げればいいんではないか。ゲンはMACの隊員なのだし、おかしな行動ではないはず。こんな体たらくなので、レオに変身しても負けてばかりいるのだ。 ダンに責められるゲン。花がケンドロスと合体するととんでもないとダンは言う。 ゲンは百子の言葉をひいて反論し、さらには花が怪獣と合体する前に倒せばいいと豪語した。 「ブラックギラスとレッドギラスが合体する前に倒せばいい」 「ツルク星人が2段攻撃を繰り出す前に倒せばいい」 などなど、口で言うのは簡単だ。 花がクルクル回り出して百子たちを襲う。そこでゲンはウルトラマンレオに変身。 その後でケンドロスが現れる。 花とケンドロスは合体。 花の大きさ(カオルが摘めるぐらいの大きさ)を考えるとケンドロスはけっこう小さいはずだが、巨大化したのかけっこうでかい。 ケンドロスは花をブーメランのように使ってレオを攻撃する。 ここで前回会得した真剣白刃取りを使う絶好の機会なはずだが、レオはなぜか使わない。先週はたまたま受け止めただけだったのか。 怪獣の上をジャンプして飛び越えている。そこでなぜレオキックを使わない。 レオを倒さないまま途中でどこかへ行くケンドロス。 M

失見当識

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母はかなり前から曜日がわからなくなった。 失見当識、あるいは見当識障害と言うそうだ。 医学書には認知症の中核症状と出ている。 今が何時何分なのか、自分が今どこにいるのか、そんなことがわからなくなるのだ。 「今日何日だっけ」と何度も聞いてくる母。 「10月1日だよ」と私が言うとビックリする。 「え?もう10月なの」 いきなり10月になった訳ではないのだが、今が何月かはわからないのでビックリするのだろう。 何度も聞いてくるので何度もビックリしている。 時計の見方がわからない。 わかるときはわかるのだが、わからないときはわからない。 時計が8時30分でも「もう11時か」などと言う。 どこをどう見ればそうなるのかわからない。 時間がわかっても、その時間が何なのかがわからないことも多くなった。 どういうことかと言うと、今が昼の12時だとする。 時計を見る母。 キチンと12時だとわかったとしても、さあ晩御飯だなどと言うのだ。 昼ご飯と晩ご飯を言い間違えているだけなのか、12時は晩ご飯の時間だと思っているのかわからない。 ただ、ご飯だということだけはわかっているのだ。 トイレや風呂の場所がわからなくなる。 トイレに行こうとして風呂場に行く。 そっちは風呂だと言っても風呂場で用を足そうとする。 ドアに「トイレ」「風呂」とでっかい張り紙を貼ってみた。 だが張り紙を見ない。 見ているのかもしれないが、「トイレ」「風呂」という文字が何を意味するのかわからないのかも知れない。 なのでトイレのドアは閉めないことにした。 私のことをわからない。 息子だと正しくわかっているときの方が少なくなった。 たいていは自分の兄だと思っている。 息子だと思っているときでも、まだ学生だと思っていたりする。 それさえもなく、私のことが誰だかわからなくなるときもある。 「何となく見たことがあるんだけど…」 私を息子だと思わずに、私に向かって息子のことを話題にすることがある。 「何で人を殺したりしたんだ」などと、私は犯罪者になっている。 あの子はいい子だなんて褒められたことは一度もない。 自分のことがわからなくなることはまだないようだ。 誕生日がわからなくなって自分が何歳なのかはわからない。 それでもまだ自分は自分だ。