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2017/09/06

ウルトラマンレオ第2話『大沈没! 日本列島最後の日』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.1
主題歌の「ウルトラマンレオ」は主人公おおとりゲンの真夏竜が歌っている。
主人公が主題歌を歌うのは、『帰ってきたウルトラマン』の団次郎に続いて2番目だ。
歌詞は1番ではなくて2番。1番は劇中でかかった。
主題歌の映像では、私の好きなマッキー1号が毎回見ることができる。
劇中ではほとんど出番がないのだ。

第2話『大沈没! 日本列島最後の日』

前回のあらすじを紹介した後、ブラックギラスとレッドギラスの双子怪獣に苦戦するレオの場面。
マグマ星人が現れさらに苦戦する。
それはそうだ。
もともと勝てない相手だったのが、地球に来たからって急に勝てるようになるわけがない。
ピンチのレオを救ったのはダンのウルトラ念力。セブンに変身できなくなったダンの最後の技だ。念力でひるんだブラックギラスとレッドギラスの角を折るレオ。
これはいかんという感じで退散していくマグマ星人と双子怪獣。
最初から打ち合わせしておけばいいんではないか。
今度星人と怪獣が現れたら、ウルトラ念力で動きを止めるからその隙にああしろこうしろと。

ともかくダンのウルトラ念力によってなんとか助かったゲン。
自分一人で追い払ったと勘違いしている。
ダンが、実は自分が手助けしたんだと匂わせる。
ゲンに、もしかして隊長が…と言わせるように仕向けておいて、ダンは「言うな!」

戦いの最中、百子が負傷、病院に運ばれていた。
津波なんだが、火に包まれる一般人もいたりして大変だ。
百子が負傷したと知って、森の中に行って暴れるゲン。
エネルギーが有り余っている感じがする。
そこに現れたダンに、きりもみキックを身につけるようアドバイスを受ける。
光線技を伝授しないのはなぜだろうか。
額にビームランプがあるだろう。そこからビームが出るんだぞとか胸にカラータイマーがついているだろう。それは時間を計るだけではなくタイマーショットを撃てるんだぞとかアドバイスすればいい。
ともかく、スポーツセンターでくるくる回る訓練を始める。
ゲンを補助する猛。なんでこんなことをと思っているに違いない。

第2話になってようやくMACの活躍。
ブラックギラス、レッドギラス以前にもセブンがMACを出動させず単独で戦ったことがあるのだろう。
だが、セブンに変身できない今はMACを使うしかないのだ。

MACの戦力はマッキー2号、3号。
2号は分離して2機になって攻撃。3号はダンが乗る。この3号、仮面ライダーにおける戦闘員、ガンダムにおけるザクのような存在。
セブンだとウルトラホーク1号が一番活躍していたが、MACでは1号はでかいがほとんど出番がない。前回は偵察していたが、今回は出番なし。ネットで検索すると撮影初期に破損したとの情報もあるが本当だろうか。操演が大変なので、壊れたことにして使わなかったのかもしれない。私は2号3号よりも、この1号が好きなので、ほとんど出番がないのは非常に残念だ。

きりもみキックの練習をするダンとゲン。
ダンはゲンを一人前に育て上げようとする。
ダンはウルトラの国から派遣されてきているのならば、ウルトラの国に報告しなかったのか。
セブンに変身できないのだから、後任を頼むとか。
人手不足で地球まで手が回らなかったのだろうか。
それでレオを育て上げるしかないと。

完成したきりもみキック。
レオに変身しブラックギラスとレッドギラスに挑む。
マグマ星人をダブルアームスープレックスで投げるレオ。だがマグマ星人はすぐに起き上がりダメージはなさそうだ。
カラータイマーが鳴り始めるレオ。
このカラータイマー、レオの故郷L77星にいた時にもあったのだろうか。母星にいれば時間の制限などないので必要なさそうだ。地球に来た時につけたのだろうか。じゃあマグマ星人はつけなくていいのかって話だ。

ギラススピンをしている双子怪獣。
ウルトラマンレオは人形のようになってクルクルと回る。
そしてきりもみキックを出した。
飛んでいくブラックギラスとレッドギラスの首。
マグマ星人はどうしたかというと、そのまま退散した。
逃げ足の早い宇宙人だ。
他のウルトラシリーズなら円盤で逃げたところを本人なり防衛隊なりが撃墜するところだ。

戦い済んで飛び去るレオ。
ただ飛び去る他のウルトラ兄弟とは違い、最後は光って消える。

怪獣を倒してマグマ星人を追い払っても物語は終わらない。病院の百子は意識を取り戻さないのだ。
ゲンは海岸で「死なないでくれ、死なないでくれ」と叫ぶ。
するとなぜか空に獅子が登場し、稲妻が光る。
沈んだ島が浮上してきた。
百子も意識を取り戻した。
一体これは何の力だ。

「レオとマグマ星人の戦いは、今始まったばかりである」とナレーション。
いやいや、L77星の時から始まっていたはずだ。
始まっていたからこそ今回の戦いがある。
『〇〇との戦いは、今始まったばかりである』というフレーズを使いたかっただけだろう。

ゲンは地球を守る決意を固めるが、地球に住んでいるからって地球を守る義理もない。
そもそもなぜ地球にやってきたのか。
似ているのかもしれないが、L77星と地球にはなんのつながりもない。
ウルトラの国に難民として逃げ込んだ方がよっぽどよかったんではないか。
ウルトラマンって言葉を知っていたり、ダンを知っていたりするのだから、当然ウルトラの国だって知っていたはずだ。
そこでウルトラの戦士として認められて地球に派遣される…。

(昭和49年4月19日放送)


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