ウルトラマンレオ第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.4
ウルトラマンレオ2クール目の第1話。
主題歌が変わった。
これまでのウルトラシリーズで、途中で主題歌が変わったのは初めてだ。
「ウルトラマンレオ」から「戦え!ウルトラマンレオ」へ。
視聴率が伸びない中のテコ入れだったのだろうか。
たったの13回で好きだった主題歌が変わってしまうとは、ちょっと残念だったな。

第14話『必殺拳! 嵐を呼ぶ少年』

番組が始まると、いきなりウルトラマンレオが怪獣アンタレスと戦っている。
マッキー2号、3号も撃墜されることなく飛んでいる。
どういうことだ。
撃墜されないマッキーなど初めてではないか。
前回も結構健闘していたし、MACも成長しているのだな。

レオはアンタレスに両手、両足をハサミでつかまれてしまう。
アンタレスもレオの両手両足を封じるために、自分の両手両足を使っている。
これだと五分と五分だ。
だがアンタレスには尻尾があったのだ。
尻尾でレオを攻撃しようとしたアンタレス。それを見たダンはいきなりマッキー2号から脱出した。
本当にいきなりだ。一緒に乗っていた隊員もビックリだ。

ダンはパラシュートで落下中、杖に爆弾をセットしてアンタレスに投げつける。
レオの頭を狙ったらしいアンタレスは、その攻撃で狙いが外れるが、それでもレオの肩にダメージを与える。
レオの代わりにマッキー2号3号の攻撃でアンタレスは逃亡した。

レオには尻尾はないが、額にはビームランプがある。
両手両足を塞がれても、ビームくらい出せそうなものだ。
手でポーズを取らないとビームが出ないのだろうか。

いきなり場面は変わり道場での戦い。
一人の少年が白帯達を次々と倒していく。
黒帯が一人出てくるが、押され気味だ。
黒帯は手を封じられ、少年の気合いと共に出現した尻尾で頭を叩かれて倒された。
 門徒達はこんちきしょうって感じで木刀を持ち出し少年を取り囲む。
そこにダンがやって来て「待て」と声をかける。で、全員が素直に待つ。

出て行く少年とすれ違うダン。
お互いの目が光ったが、お互いに正体を見破ったのか。
入れ違いに肩を押さえながら入ってくるゲン。
道場破りの少年を追いかけようとするが、ダンに制止される。
ダンが怪獣探知機(?)をゲンに見せる。
「怪獣反応?」
腕につけたマックシーバーが怪獣探知機になっているのだろう。
怪獣は何か特殊な電波でも出していてそれを感知するのか。

廊下で話すダンとゲン。
「怪獣が少年の姿でやって来た」
「どうしてここに」
「狙いはレオだ。怪獣アンタレスには両手両足の他に毒を持った尻尾の攻撃がある。レオが尻尾の攻撃の対抗策を編み出さないうちに先制攻撃を掛けて来たんだ」
怪我人を運んでいる猛にダンは言う。
「猛君、大村さんに連絡を取ってくれ。しばらくの間、この道場をMACが借りたい」
MACに道場のような設備はないのだろうか。MAC本部は宇宙ステーションなので、あんまりいろんな設備を設置出来ないのか。

道場に呼ばれたMAC隊員が6名。
「全員空手着になるんだ」とダンが命令する。
ダンは少年と戦った黒帯に話を聞いた。
「すると、背後からもうひとり別なものが飛び出してきて、頭を攻撃してきたんだね」
「まるでそんな感じでした」
「そうか。青島、平山、ちょっと来い」
ダンが攻撃のフォーメーションの指示を出したのだ。
平山がゲンと組み、その背後から青島がとび蹴りを放つ。壁まで飛ばされるゲン。

他のMAC隊員も参加して特訓が始まった。
一人がゲンの両腕を殺し、そこをもう一人が飛びかかるのだ。
特訓中、怪獣出現との連絡が入る。
当然出動しようとする隊員達。
「待て。ゲン、青島、赤石はそのまま練習を続けるんだ」とダン。「他の者は急げ」

暴れまわるアンタレスを攻撃するマッキー2号、3号。
アンタレスの尻尾からの炎でマッキー2号も3号も撃墜された。
これでようやくいつものMACらしいMACになった。

特訓を続けているゲン。
出撃した隊員達が戻ってくる。
「隊長、犠牲者8名、怪獣はほとんど無傷です」
怪獣はほとんど無傷だが、隊員達は戻ってきたのだ。使える武器がなくなったのか。

報告には答えず「練習を続けるんだ」とダン。
納得出来ない表情の隊員達にダンは言った。
「命令だ」

道場から出て行こうとするダンに青島と赤石が訴える。
「隊長、隊長、この練習は一体何のためですか。道場破りでの対抗策をおおとりに会得させる為に、何故MACの隊員が協力しなくてはならないんですか。行かせて下さい。このままでは怪獣は暴れ放題です」
「お願いです。仲間の仇を討たして下さい。隊長」
だが、隊員たちには何も答えず、「練習を続けるんだ」と言い置いてダンは出て行った。
怪獣は暴れ放題ですと言うが、MACが行っても変わらないだろう。ダンはそれを正直には言えないのだろう。

今度はゲンが追いかける。
「隊長」
「何故事情を話さないかと言うんだろう」
「そうです」
「言ってどうなる。少年は怪獣だ、そう言ってしまえば隊員は意地でも攻撃するだろう。少年が正体を現した時、今のMACで歯が立つか。レオも両腕を殺されたあと、奴の尻尾の攻撃を食い止める技を身につけていない。 レオがいる限り、怪獣はオチオチ暴れられん。必ず少年の姿で戻ってくる。戻るんだ」
今のMACで歯が立つかとダンは言うが、いつのMACでも歯が立たないだろうな。
レオがいる限り、怪獣はオチオチ暴れられんとも言うが、レオを倒す実力のある怪獣だ。存分に暴れることができるのではないか。実際ゲンが特訓中に出現して暴れまわったではないか。

MACの隊員達はダンの命令にそむきゲンに協力しない。
「青島隊員、お願いします」
プイって感じで顔をそらす青島隊員。
「赤石隊員」
怒りながら竹刀を振っている赤石隊員。「うるさい」
他のMAC隊員達にも土下座して頼むゲン。
だがみんな去ろうとする。
ゲンは追いかけ青島隊員の肩に手をかける。
「青島隊員、お願いします」青島隊員はその手を払いのける。
「どけ。いつも特別扱いされてるからっていい気になるな」
「赤石隊員」
「どけいっ」
MAC隊員は全員道場を去っていった。
ダンに命令されたことをやらないMACの隊員達。
MACの弱さの秘密はこんなところにあるのだ。
どんな状況でも上からの命令には服従するのが鉄則。
防衛隊なので、そうしなければ死んでしまう場合だってあるのだから。

入れ違いで百子、トオルやカオル、猛が入ってくる。
「あーあ、せっかく夜食持ってきてあげたのに」とトオル。
「隊長さんがいけないのよ、これじゃおおとりさんの立場がますますまずくなるばかりだわ」と百子。
「大体、いくら変な少年が相手でも道場破りに何故MACが出て来なきゃならないのか、僕にはわかりませんね」と猛。
「違うんだ!」
「違うって、何がです」
「お兄ちゃん、何かわけがあるのね」

他の隊員達の協力が得られず、屋外で猛を相手に特訓するゲン。
猛の方が疲れている感じだ。
猛にゲキを飛ばすゲン。
トオルとカオルは「頑張れー、頑張れー」と応援しているが、百子は心配そうに見つめる。
その時、トオルが見物していた土管の上から落ちてしまう。
ゲンは逆立ちし両足でトオルを受け止める。
「出来た」とゲン。

初回の戦いでは両手だけではなく、足も押さえつけられていたが、それは無視か。
足ではなく、頭突きなんかいいんではないか。
レオには角もあるし、結構効きそうだ。

今回は、両手を封じられることが前提になっている。
だが、そもそも両手を封じられないような特訓をすればいいのではないか。
ダンがウルトラ念力でサポートして、尻尾の攻撃を防ぐとかでもいい。

場面は再び道場。
少年がゲンを待っている。MAC隊員とダンはそれを遠巻きに眺めている。
あいつは怪獣だ。撃てと命令すればいいのに、しないダン。
ゲンが空手着で入ってくる。
「おおとり、あれが昨日の道場破りだそうだ。お前としか戦わんということだ」
ゲンと少年の戦いが始まった。
同じような技を繰り出すゲンと少年。
少年はゲンの両手を掴んで封じる。
そこで少年が気合いとともに尻尾を繰り出した。
ゲンは蹴りで尻尾を防いだ。それを見たダンは満足げに頷く。
そのまま少年に正拳突きを見舞うゲン。
倒れた少年。
そこでダンが隊員達に撃てと命令すればいいのに、しない。
少年は立ち上がって外へと逃げて行く。
「あいつは怪獣だったのか」と青島。

路上でいきなり巨大化する少年、いや、怪獣アンタレス!
「おおとり、すまん」と謝る青島。
すまんで済んだらMACはいらない。

MAC隊員は地上から銃で攻撃するが効かない様子。
ゲンはウルトラマンレオに変身した。
戦い始めるレオとアンタレス。
頭突きをかますレオ。そうだよ、両手が使えなくても頭突きすればいいのではないか。
レオはまたしても両手、両足のハサミでつかまってしまう。だが今度は尻尾をキックでぶった斬った。
前回同様、足もハサミに捕まっていたようだが、関係ないのか。

レオは尻尾をアンタレスへ投げ首を切断する。
切断したのだが、アンタレスは自分の首を両手で抱えレオの方にズシーンズシーンと歩み寄ってくる。
後ずさりするレオ。アンタレスの歩みが止まり、首が地面に落ちた。首は爆発し本体もまた爆発した。

野外で稽古している門下生たち。
青島隊員がトオルと稽古しているが、トオルは「おっす。どうもありがとう」と言って終わりにする様子。
「何だ、もうやめんのかい」
「うん、勉強しなくちゃ」
「そうか、試験でもあるのか」
「男は何かやるとには、説明や言い訳はしないもんだろ」
「うん、まぁ、ははははは」
説明や言い訳はしないもんだろっていうトオルの言葉は、今回のゲンの特訓を暗示しているのだろう。

(昭和49年7月12日放映)


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