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【映画の感想】緯度0大作戦

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 緯度0大作戦(昭和44年公開) 公開は昭和44年。 特撮といえば怪獣だった第1次怪獣ブームがひと段落した時期の作品だ。 東宝も、怪獣の次は何がウケるか模索していたのだろうか。 本作は新しいジャンルではなく、海底2万マイルを引っ張り出して来たような作品になっている。 海底火山が噴火し、主人公達の乗った丸っこい潜水艦が浮上出来なくなった。 救助してくれたのは潜水艦アルファ号だ。 アルファ号は特撮TV番組のマイティ号から翼を取ったみたいなデザインで中々カッコいい。 アルファ号はこの海域を観察していて、偶然に救助出来たようだ。 田代と記者のペリーはすぐに回復したが、マッソンだけが重症だ。 一人だけ打ち所が悪かったのだろうか。 このアルファ号、1805年に進水したようだが、田代とペリーは信じられない。 100年以上も前だから、信じられないのも無理はない。 医者のアンは艦長に進言し、アルファ号は基地へと帰還する。 悪役のマリクの部下、黒い蛾がアルファ号を襲う。 黒い蛾が乗るのは黒鮫号。 これも中々カッコいいな。 黒鮫号の舵はウルトラマン黒部進が握っている。 ハヤタも今や立派な悪役だ。 アルファ号には武器がなさそうで、黒鮫号の攻撃を艦長の操縦で逃げ切った。 何かスゴイ武器を出してやっつけて欲しかったが、それはなし。 海底2万メートルにあると言う緯度0基地。 アルファ号は緯度0に入れるが、黒い蛾の黒鮫号は入れない。 電子防御壁があり、特別な同調装置を持った船以外は入れないのだ。 ボヨーンという感じで弾き飛ばされる黒鮫号。 悪役マリクはアルファ号艦長のマッケンジーと1世紀以上前に同級生だった。 204歳、マリクは1歳下の203歳。 随分若く見えるな。 緯度0の科学力のお陰なのか。 謎は最後まで謎のままだ。 さて東宝特撮映画と言えば怪獣。 と言う事で本作にも何匹か登場する。 まずは大ネズミ。 まあ、ネズミが大きくなっただけなので、大ネズミ。 1匹だけではなくネズミらしく群で登場した。 コウモリ人間、こちらはコウモリと人間を合体させた怪獣で、怪獣というよりは人間っぽいので怪人だな。 そしてグリフォン。 他の東宝怪獣のような東宝オリジナル怪獣ではなく、龍や不死鳥のような伝説の怪獣だ。 劇中ではマリクがライオンとハゲタカを合体させ、そこに黒い蛾の脳を移植して誕生した。 グリフォンは...

ウルトラセブン第40話『セブン暗殺計画 後編』

 ウルトラセブン第40話『セブン暗殺計画 後編』 昭和43年年7月7日放送 先週に弾き続き番組は白黒スタート。 結局カラーでは映らなかった怪獣アロン。 まあ、カラーで見たとしても色は大した事はない。 でもセブンの技を色々繰り出させたので、結構強い怪獣だったのかもしれない。 39話と40話は前後編なので前編のあらすじが語られる。 ビデオがない時代なので、前回を見なかった人に親切だ。 ウルトラ警備隊の作戦室。 ナゾの発信音をキャッチしたのは前回までだが、ここから第40話の話がスタート。 発信音に妨害電波の邪魔が入る。 「よし、そこまでを分析室に回せ」とタケナカ参謀。 キリヤマ隊長が録音して分析しろと命令していたのに、参謀が口出しだ。 夜空に浮かんでいる十字架のウルトラセブン。 点滅していたビームランプが消え、目の光も消えた。 電気のスイッチを消したみたいだ。 妨害電波の出ている場所がわかり、キリヤマ隊長が地図で調べた。 「泉ヶ丘…」 どこにでもありそうな地名だが、磔のセブンと同じ位置だ。 つまり発信音と妨害電波は同じ場所から出ていた? 発信音を分析していたアマギが戻って来る。 アマギが遅いのでソガが「よし、俺が行ってくる」と言って出て行ったのだが、どうした。 トイレにでも行っただけか。 「さっきの発信音はセブンの脳髄から出ていたんです」 セブンの、脳髄。 「何だって。セブンは生きていたのか」とキリヤマ。 処刑は翌日だからまだ生きてなきゃ困る。 キリヤマの中ではもうセブンは死んでいたのだ。 「マグネリュームエネルギーがないと、体を動かすことが出来ないと言ってます」とアマギ。 エメリュームではないのだが、それっぽいネーミング。 「マグネリュームエネルギーと言っても、まだ世界のどこでも合成に成功していないだろ」とタケナカ参謀。 合成の仕方は発信音で伝えられたようで、「水素の4個の原子を融合させて、ヘリウム1原子に変化させたときに、そのエネルギーを固定させたもの」だ。 「水素を融合させるのに、ダイモード鉱石が必要らしい」とアマギ。 「ダイモード鉱石は、アフリカ産の鉱石なんだが、アフリカの原住民の一部でしか使われてない代物だな。果たしてこの日本中を探しても持っている人がいるかどうか」と参謀。 ダイモード鉱石って、ダイヤモンドをモジったのかな。 「アフリカの原住民」とアマギ...

ウルトラセブン第39話『セブン暗殺計画(前篇)』

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ウルトラセブン第39話『セブン暗殺計画(前篇)』 昭和43年6月30日放送 第39話は前後編の前篇。 第40話は後編だが、「前篇」と「後編」の「篇」と「編」を変えているのは何故? まあ、特に意味はないのかな。 今回はガッツ星人が登場。 ガッツだぜ。 根性がありそうな名前だ。 頭でっかちでその頭がオウムのような宇宙人だ。 怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はあくまで偵察要員。 セブンのデータを取ったら自らが戦いに登場だ。 白黒の画面でセブンがアロンと戦っている。 当時はまだカラーテレビよりも白黒テレビの方が多かったから、違和感なく見ていた人の方が多いだろう。 カラーテレビの家庭はテレビが故障したと思ったか。 それともまだ白黒の番組も多かったので、気にしなかったか。 テープを遅く回転させたような声で、セブンの特徴が語られる。 ガッツ星人がセブンの能力を推し量る為に、アロンと戦わせたのだ。 怪獣を操ってセブンを倒そうとするのではなく、怪獣はただの偵察用だ。 額から出す光線はウルトラビームとの説明があるが、アイスラッガーの場面でエメリウム光線への言及もある。 ウルトラビームとエメリウム光線は同じものだと思っていたのだが、違うものなのだろうか。 調べてみると次のようだ。 →ウルトラセブンのウルトラビームって? 主題歌の「ウルトラビームでスライス」の意味がこれでわかった。 さすがガッツ星人、よく調べているな。 円盤内にいるガッツ星人。 3、4人いるようだ。 ダンを倒すのは簡単だが、セブンを倒せば人類は降伏するだろうとガッツ星人達の悪巧み。 セブンを倒す暗殺計画はもう完了したと言っている。 早いな。 遊園地の風景。 フルハシとアマギが出動しているが、何の異変もない。 「また警報機のイタズラか」とフルハシ。 帰ろうとアマギとポインターに乗り込むが、フルハシは平和に遊んでいるカップル達が羨ましそうだ。 基地に戻ってきたフルハシは憤っているが、そのフルハシに小包がある。 アフリカの女性から宝石だった。 フルハシの妹の友達だそうだが、アンヌはハシャいでる。 そんなやりとりの最中にまた警報が鳴る。 ほっとけと言うフルハシを叱る隊長。 「たとえ千回の通報が千回とも嘘でも、出動するのが我々の義務じゃないか」 正論だ。 出動するまでは嘘かどうかわからないものな。 フルハシ反省。 今...

昭和48年のテレビヒーロー

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 昭和48年のテレビヒーロー 昭和47年に続き昭和48年もどんどんテレビヒーローが現れた年だ。 テレビでこれだけヒーロー物が放送されたのは、後にも先にもこの時代だけではなかろうか。 カラーテレビが普及してきた時代で、家庭用のビデオはまだ先の話。 見たいのに見れない番組も多かった。 バビル2世 昭和48年1月1日~昭和48年9月24日放送 昭和48年のトップバッターはバビル2世。 1月1日の放送開始だ。 目出度いな。 変身するわけではないが、超能力を使って戦うバビル2世は子供の憧れだ。 ロデムが黒豹だったり女性だったりするのはナゾだった。 ロデムは色々と変身出来たのだね。 原作は鉄人28号の横山光輝。 テレビの後半はガラっと雰囲気が変わり、コスチュームもなんかヒーローっぽくなった。 それには馴染めないまま終了したな。 ファイヤーマン 昭和48年1月7日~昭和48年7月31日放送 英語でファイヤーマンといえば消防士。 だが火を消さない燃えるマグマがファイヤーマン。 ウルトラマンやウルトラセブンが宇宙からやってきたのとは対照的に、ファイヤーマンは地球の戦士だ。 地底の戦士だが目がデカい。 普通は逆に小さくなりそうだがな。 あんまり人気が出なくて30回で終了した。 リンク 魔人ハンター ミツルギ 昭和48年1月8日~昭和48年3月26日 ミツルギは毎週見ていたのだが、ある日気づいてしまった。 怪獣が動かない! 着ぐるみの怪獣なら当然動くのだが、ミツルギの怪獣は人形だった。 なのでコマ送りみたいに、動かない人形が少しづつ移動するだけなのだ。 一度気がついてしまうともう元には戻れない。 もうちょっと子供が見ても不満を抱かないように作れなかったものかな。 13回で終了したのは仕方ナシ。 ジャンボーグエース 昭和48年1月17日~昭和48年12月29日 ヒーローといえば最初から最終回まで主役は変わらない。 ウルトラマンならウルトラマン、ウルトラセブンならウルトラセブンがヒーローとして最終回まで出続ける。 ま、仮面ライダーは途中で2号が出てきたがこれも仮面ライダー。 それがジャンボーグエースでは、ジャンボーグ9というヒーローが途中から出てきたのだ。 とはいえジャンボーグエースもいなくなった訳ではなく、出番はあるのだが。 リンク 仮面ライダーV3 昭和48年2月17日...