ガメラ 大怪獣空中決戦(平成7年公開)
平成に入って制作されたガメラの第1作目。
昭和のガメラシリーズとの繋がりはなく、新たに一から作られたガメラだが、昭和シリーズからギャオスも登場。
ガメラに次ぐ人気があったからだろうか。
ガメラ復活第1作はガメラ単独ではなく、ギャオスとの戦いだ。
映画の冒頭、大映のロゴが出る前に東宝のオープニングロゴ。
東宝といえばゴジラなのだが、その東宝がライバル怪獣のガメラを製作。
であるならば『ゴジラ対ガメラ』を見てみたいがそれは未だなし。
アントニオ猪木対ジャイアント馬場のような、ファンが夢見る最高の対決なのだが、ハードルは高そうだ。
物語はまずプルトニウムを運んでいる船が座礁。
ナゾの環礁にぶつかったのだが、まあそれはガメラだろうなあと。
で、実際にガメラなのだが、本作のガメラはアトランティスで作られた生物っぽい。
九州の姫神島では島民と調査隊が消えた。
本作のガメラの相手、ギャオスに襲われたのだ。
ガメラはこのギャオスを倒すために作られた生物兵器のようで、昭和のような単純に子供の味方というわけではない。
ギャオスは人間を食うが、昭和の時代よりもリアルさが進歩したので、グチャグチャ食うシーンが気持ち悪い。
ギャオスという名前からしてオスがいてもよさそうなんだが、メスしかいない。
それでも増えることが出来るのだ。
じゃあガメラも?
ヒロインは中山忍。
映画の興行成績を上げるにはカワイ子ちゃんの起用はハズせない。
たとえ演技がアレでもだ。
ミポリン中山美穂の妹だが、私は中山忍派だった。
アイドルとしてはそんなに成功しなかったが、女優としてはいまだに活躍している。
蛍雪次郎とコンビを組んで映画は進むと思ったが、まあそうはならず。
主人公は伊原剛志だ。
人を食うギャオスを福岡ドームにおびき出して閉じ込めようとする。
こういう作戦は失敗するのがお約束。
まあ、ここで解決してしまったら時間があまる。
真っ二つに折れた東京タワーに巣を作るギャオス。
夕日をあびる場面がいい。
監督のしてやったりの表情が見えるようだ。
ガメラとギャオスの最後の戦いはタイトル通りで、空を飛ぶ二匹。
スピード感があって昭和の時代とはベツモノだ。
飛び回りすぎて宇宙にまで飛び出した。
でも宇宙で決着をつけるわけでもなく、地上に戻ってきた。
勾玉を通じてガメラと心を通わせる女の子が出てくるが、なんか出てこなくてもいい気はする。
ヒロイン中山忍だけでは物足りなかったか。
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