子供っていうのは色々絵を書きたがるものだが、私はレオの絵を上手に書けた試しがなかった。
なんと言っても角が難しい。
これは子供に限らず、学年誌のレオの特集を見てもあんまりカッコよく書けてない。
そんな点もレオがあんまり人気のない原因ではないだろうか。
そんな中、内山まもるのマンガだとレオがカッコいい。
実際のレオを写し取ると言うよりは、カッコよく見えるようにアレンジして書いているのだね。
それで私は内山まもるのウルトラマンレオを真似して書いてみた。
カッコよく書けた。
第23話『ベッドから落ちたいたずら星人』
「宇宙、それは君たちも知っているように、数え切れないほどの星がきらめき、吸い込まれそうに広い無限の世界。ほら、あそこに光っている星。 あれはコロ星っていうんだが…」のナレーションで始まる第23話。まずは出てくる星の名前がコロ星だ、コロ星。
ふざけた名前の星だね。
ウルトラマンレオで、星人の母星が出てきたのは初めてだろうか。
16話でアトラー星が出てきたが、これは写真だった。
他のウルトラシリーズでも、星人の母星が出てくる事はあんまりない。
コロ星人の声はサザエさんに出てくるカツオにそっくりだ。
ベッドからどこかへ落ちて行った。
まあ、多分地球に落ちるんだろうけどね。
古びた廃車のバスに『リトルMAC隊本部』の看板をつけている。
MACのマネなんかして楽しいのかね。
ガキ大将はダンのマネなのか松葉杖を持っている。
隊長なのだ。
ガキ大将の隊長が隊員の子どもたちに命令を出した。
女の子ふたりにはパトロール、男の子達には掃除を命じている。
適材適所とは思えない采配だ。
掃除は隊長車と本部の掃除。
隊長車って言っても子供なので自動車ではなく自転車だ。
イヤイヤながらも応じるのは、隊長がおやつをくれるかららしい。
隊長になったのもそういう経緯からかね。
掃除をしているトオルはベッドを見つけ、隊長に報告する。
男の子達がベッドを点検しているとカオルが「ミミズのお化けがいるの」と言って戻って来た。
パトロールの成果だね。
行ってみるとなるほど地面から何かが生えている。
勇敢にもすぐさま引っ張り始める隊長。
さすが隊長だ。
子どもたちがみんなで掘るとコロ星人が出てくる。
藤子不二雄のマンガに出てくる未来人のような服装だ。
地面から出ていたのは、コロ星人の尻尾だったのだ。
「感謝感謝」と子どもたちに言うが、腹を押さえながら倒れるコロ星人。
腹が減っているらしいと子どもたちは食べ物を探しに行った。
宇宙人なのだから、こういう時は本物のMACに連絡しないのか。
MACは頼りにならないから、MACに連絡という選択肢はないのかな。
何が食べたいのと聞くと、色々と数字をあげるコロ星人。
「110番食べたい、110番、110番、110番」と110番を連呼。
コロ星人は食べ物を数字で呼んでいるようだ。
ナンバー110番はドーナツのようで、リトルMAC隊長の持ってきたドーナツを食べまくるコロ星人。
本物のMAC本部。
ゲンがダンに「未確認情報なんですが、変な星人が東京に現れて、東京中のドーナツを食べちまったと言うんですが」と報告。
「なんだって?」とダン。
そりゃなんだって?だよな。
ドーナツを腹一杯食べて満足そうなコロ星人。
子どもたちは色々質問している。
尻尾が何かと問われて、怪獣レンボラーのコントローラーと言うコロ星人。
「ちょっとだけよ」と加藤茶のマネ?をしてから「レンボラー」と叫ぶコロ星人。
宇宙にいるレンボラーに信号が届いた。
頭から生えている2本の角がちょっとクルッてしている怪獣だ。
MAC基地ではダンがマッキー3号に命令を出している。
「未確認飛行物体が、マッハ32のスピードで地球に接近中。確認しろ」
マッハ32だぞ。
セブンもレオも飛行速度はマッハ7だ。
それがマッハ32。
レンボラーが断然早い!
本当に来るとは思っていなかったのか、実際にレンボラーが来ると逃げようとする子どもたち。
毎週怪獣とか星人が出てくるんだから、怪獣が来るくらいは当たり前じゃないのかねえ。
コロ星人は子どもたちに「ダイジョーよ、ダイジョーよ」と言うが、大丈夫のことか?
トオルの疑問に「大丈夫のことじゃない?」とカオル。
そこにゲンもやってくる。
コロ星人の言う通り変なポーズをとらされるレンボラー。
ダンの乗ったマッキー3号もやってくる。
ダンはレンボラーを危険だと判断したようで、ゲンはコロ星人にレンボラーを宇宙に帰すように言う。
コロ星人は素直にレンボラーに宇宙へ帰るように命令する。
いたずら星人というが素直だね。
言うことを聞いてバイバイするレンボラー。
図体はデカいが可愛いものだ。
「この発信しっぽがあれば僕だって」とリトルMAC隊長。
子供らしい短絡的な発想だ。
「おい、やめるんだ」
とゲンの言うことも聞かず、隊長はコロ星人のしっぽを取ってしまった。
コントロールが効かなくなり、すぐさま街を破壊しはじめるレンボラー。
もともとは凶暴な怪獣なのか、コントロールが効かないと暴れるのだな。
そのとき、突然の雨。
「もうダイジョ-よ。レンボラー雨嫌い。雨降ると逃げる」とコロ星人。
レンボラーはどこかへ飛んでいく。
飛んでいった先で雨が降っていなかったら、また暴れると思うのだがどうなのだろう。
逆立ちしてるコロ星人。
コロ星人は尻尾が生えるのに20時間かかる。
逆立ちすると少し早くなるからと逆立ちしていたのだ。
反対に引っ込みそうな気がするが、まあ早くなるんだろう。
逆立ち中にベッドを見つけ駆けていくコロ星人。
空飛ぶベッドで逃げればいいと言うが、リトルMAC隊長は尻尾を取った責任から俺は残ると言う。
でも本当は体重が多いからだよね。
そんなやり取りの中、大きな虹が出た。
すると再びレンボラーが現れた。
レンボラーっていうくらいだから、そりゃ虹も食べるわな。
虹を食べるとパワーが100倍になるという。
マッキー2号が攻撃するが効き目がない。
レンボラーは雨が苦手だというのだから、水でも播いたらどうかね。
水を撒くくらいなら、MACにでもすぐに出来そうだけどね。
ゲンはウルトラマンレオに変身した。
レオを応援する子供たち。
「よし、レオ、今度はボクシングだ」とトオル。
レオよりもレンボラーの方がボクシング用にウォーミングアップを始める。
歓声やゴングの音が聞こえてくる。
カオルがラウンドガールをやっている。
第7ラウンドではお互いフラフラだ。
最後はレオのパンチでレンボラーがぶっ倒れた。
レオの活動限界は2分40秒、到底7ラウンドは無理なはずだけどね。
今回は細かいことは抜きだ。
虹を食べたレンボラーはパワーが100倍。
それを倒したレオは番組当初よりも大分強くなったんだね。
特訓もいらなくなるはずだ。
でも雨に弱いんだから、水でも播いたらどうかね。
ウルトラシャワーとかで手から水ぐらい出せるだろうに。
レオはウルトラ兄弟じゃないから出来ないかな。
本物のMACはレンボラーを鎖で縛り付け、コロ星人の尻尾が生えるまで待つことになった。
レンボラーは目覚めると、鎖を簡単に引きちぎり暴れ出した。
だから、MACは水を撒けよ。
ゲンはレオに変身。
レンボラーと戦い始めた。
だから、レンボラーは雨が弱点なのだから、水でも播いたらどうかね。
戦っている最中に、ようやくコロ星人の尻尾が復活した。
「レンボラー、やめろ。あやまれー、あやまれー」とコロ星人。
命令どおりウルトラマンレオに深々と頭を下げるレンボラー。
うんうんと頷くレオ。
周囲に対しても頭を下げるレンボラー。
壊した鉄塔を直そうとするが直らない。
操られているので頭を下げているが、コントロールされてないとすぐに暴れるし、内心は怒り心頭なんだろうな。
コロ星人はベッドに乗って帰って行った。
子供たちは『学園天国』をかけ、コロ星人をドーナツでおびき寄せようとしている場面で終了。
『ベッドから落ちたいたずら星人』だが、それほどいたずらってわけでもない。
ガキ大将の方がいたずらだったよね。
(昭和49年9月13日放映)
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