昭和55年
写真はワールドスタンプブック、ミスターベースボール。
ワールドスタンプブックというのは、200円で買った台紙に、袋の中にランダムに8枚入っているスタンプを買ってコレクションしていくものだ。
ワールドスタンプブック怪獣の世界はコンプリートにはまだまだというところで販売が終了、唯一残っていた本屋でも在庫終了で、売っている書店がなくなってしまった。
ワールドスタンプブック「怪獣の世界」は未完成
その後に出たのがこのミスターベースボール。当時野球少年だった私は、今度はこれを集める事にした。
野球の記憶
さて、私がまだ小学校へ入る前、親戚達と野球をした事があった。当時はまだ野球のルールはよく知らない。
私はバッターボックスに立っていろと言われたので立っていた。
ピッチャーのいとこがボールを投げる。
速球が私の頭にぶつかった。
どけていいと思わなかったので、ボールが来てもよけなかった。
本来ならデッドボールなのでランナー一塁のはずだが、三振か打たなければ塁に出れないローカルルールだったのだろう。
「どけなきゃ」と周りの親戚達は口々に言った。
私はそのまま打席に立ち、いとこがまたボールを投げる。
速球がまた私の頭にぶつかった。
どけていいと思わなかったので、ボールが来てもよけなかったのだ。
デッドボールなのでランナー一塁のはずだが、三振か打たなければ塁に出れないローカルルールだったのだろう。
「どけなきゃ」と周りの親戚達はまた口々に言った。
3球目、今度はバットを振りヒットとなって出塁した。
そんな思い出の野球。
ミスターベースボールとは長嶋茂雄
怪獣の世界と同じパターンで一袋50円。8枚入りだった。集めているうちに私はある事に気がついた。
長嶋のスタンプが多いのだ。
当時の私は大の王ファンだったのだが、王のスタンプは巨人の主力選手であるにもかかわらず、それほどある訳ではない。長嶋のスタンプがほとんどだった。
それもそのはず、ミスターベースボールとは長嶋の事を指していたのだ。
そんな事とは知らないので、他の選手が少ないのを不満に持っていた。
不満は持っていたけれど集めていた。
8枚入りなのですぐにたまるのだがダブりも多い。
今、数えてみるとダブってアルバムに貼ってないスタンプは90枚あった。アルバムには179枚貼ってある。
目標は168枚。この目標に届けば、残りは講談社に注文できたのだ。
だが、完成しないまま現在に至る。注文するのは郵便為替を使わなければならなかった。それがよくわからなかったのだ。