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2017/12/27

ウルトラマンレオ第22話『レオ兄弟対怪獣兄弟』の感想

ウルトラマンレオ DVD VOL.6
今回はレオの弟アストラが初登場。
レオは勝手にウルトラマンレオとウルトラマンを名乗ったが、アストラはアストラだ。
ウルトラマンがつかない。
「兄さん、いつの間にウルトラマンになったんだ」と言われそうだ。

第22話『レオ兄弟対怪獣兄弟』

カオルに引っ張られてくる百子。
「どうしたの」って聞いても「いいからいいから」と言うだけのカオル。
ドアを開けると拍手が聞こえ、ゲン、トオル、タケシが「おめでとう」と祝いの言葉。
百子に内緒で誕生パーティをやろうという魂胆だったのだ。
でも百子は察しが良さそうだから、気がついていたかもね。

ゲンがケーキのローソクに火をつけようとすると、タケシが大村がいないことに気がつく。
「どこ行っちゃったのかしら」と言う百子に対し「あたし知ってるわ、またコレ」と言って手を猫のようにしてグルグル回すカオル。自転車のペダルをこぐ真似なのだ。
まあ、でもとりあえず主役の百子がいればそれでいい。続けようとした時に、ゲンに連絡が入る。怪獣出現だ。
「百子さん、悪い悪い。仕事が出来ちゃったんだ、ごめんね」と言ってゲンはそそくさと部屋を出て行った。
「もうっ、おおとりさんだってそうじゃない。フン」
ゲンを大村と同列に扱う百子。
だがゲンの方は怪獣退治だ。重要さが違うのではないか。それで機嫌を悪くされてはゲンがかわいそうだ。

街では怪獣ガロンが口から花火を吹き出して暴れている。
地上では逃げる人々。その中には自転車に乗った大村もいる。
ガロンを攻撃するマッキー3号だが、簡単に撃墜される。
そりゃそうだ。マッキー3号に苦戦する怪獣などいないのだ。

地上から攻撃するゲン。
ダンが「ゲン、行くんだ」と命令し、「はい」と元気に答え、怪獣に向かって走っていくゲン。
ガロンは特訓せずとも倒せるとダンは踏んだのだろう。

と、そこでゲンは大村に会う。
「こん中でな、悲鳴が聞こえたような気がするんだよ」と塀を指して言う。
ゲンが調べてきますと言い、早く逃げるように促すと「おい、あの怪獣、名前は何てんだ」と聞いてくる大村。
「ガロンです。さぁ早く逃げて」
怪獣の名前がそんなに聞きたいのか。
聞いたって、「へぇー」で終わってしまうだけだろう。
番組を見ていた子供達への配慮だろうか。
だがオープニングに名前は出てくる。

塀の向こうには少年がいた。名前がれおだ。
その少年の弟あすかが瓦礫の下敷きになって、動けなくなっていたのだ。
 れおと一緒にあすかを助け出すゲン。
さっさと変身すればいいのにな。
レオになったら瓦礫などチョチョイノチョイだよ。

いつまでたっても現れないレオ。
ダンはMAC本部に連絡を取った。
「MACの被害は、これまでの最大のものです。死者3名、負傷者16名、マッキー2号機2機破壊、同マッキー3号機4機破壊」
今回の被害がこれまでで最大だという。死者3名で最大だ。
やはりこれまではMACを出動させず、セブン単体で倒した怪獣、星人が数多くいたのだろう。
変身能力を失ってからは、仕方なくMACを使っているのだ。

ダンは「全員出動態勢に入れ」と命令した。
MAC本部に全員出動の声が流れる。
それを聞いた隊員達が続々と作戦室に入りヘルメットを取って出動する。
ゲンが特訓しなくても倒せそうなガロンなのだが、MACはどうしてここまで苦戦するのだ。

病院にいるゲンとれお少年。弟あすかの手術中なのだ。
れお少年は父と母を失ったようで、弟もどうなるかと心配だ。それを励ますゲン。自分の身の上を語ったのだ。
だが、境遇は一緒でも年齢が違うからな。子供にとっては更にきつい出来事だ。

病院にダンが来た。
「ゲン、何故変身しなかった」
「あの子達を助けるために」
「どうして知らせなかったんだ。子供達は我々に任せるべきだ。お前の今の使命は、レオに変身する事ではなかったのか。お前以外に奴を倒す事の出来る者はいない。 それはお前自身が一番よく知っているはずだ」
「すみませんでした」
「もちろん子供の命も大切だ。しかしその為に、より大きな犠牲が生まれている。 ゲン、どんな理由があろうとも、戦うべき時は戦わねばならん。私はMACの隊長としては、レオなどに頼りたくはない。だが同じ宇宙人としては、お前だけを信頼しているんだ」
MACの隊長としては、地球人だけで解決したいという事なのだろうか。ならばそもそもダンが隊長をやっている事はどうなのだろう。

ダンに連絡が入る。
「モロボシだ」
「怪獣が移動しました、103地区です。急行願います」
「よし分かった。ゲン、頼むぞ。お前なら必ず倒せる」
「はい」
ゲンは走り出す。
「ゲン、あの子の事は俺に任せろ。死なせはせん」
「はい」
死なせはせんとはいえ、医者でもないダンはどうする気だろう。ウルトラ念力で助けるのだろうか。

火炎放射で街を燃やすガロン。相変わらず自転車に乗って逃げている大村。
ゲンはウルトラマンレオに変身する。
パンチ、蹴り、肩車、キャメルクラッチ、巴投げと押せ押せのウルトラマンレオ。逃げ出すガロン。
やはりそれ程強い怪獣ではない。そんな怪獣ガロン相手に、これまでで最大の被害を出したMAC。

マックロディーのダン。
「全MACに告ぐ。ウルトラマンレオを援護し、怪獣の逃げ道を塞ぐんだ」

逃げるガロンを攻撃するマッキー2号とマックロディー。
レオはガロンを追い詰めた。
病院の窓から応援しているれお。
「レオいいぞー。がんばれー」
その時、地震がきて病院が揺れた。
地中からガロンそっくりの怪獣が出現した。
「そっくりじゃねぇか。あれは兄弟だよ。えらい事になったぞー」と大村。

怪獣ガロンの弟、怪獣リットルだった。
病院に迫るリットル。
「レオー、助けてー」と叫ぶれお少年。
病院を攻撃するリットルを見て、レオはガロンを放ってリットルの方へ行く。

「やめるんだ。やめろレオ。先にガロンを倒すんだ」とダンは言うが、少年の事は任せろと言ったのはダンではないか。

ガロンとリットル二人がかりの攻撃にレオはフラフラになる。
その光景を見た大村は悔しがる。
ダンはウルトラ念力を使った。
赤く染まった世界でひっくり返るガロンとリットル。こりゃいかんと言う感じで土の中に退散していった。
ダンは力尽きて倒れた。
その後ろの方ではフラフラのゲンが戻ってきて崩れ落ちた。
ダンとゲン共倒れだ。

ゲンは川辺でアストラの事を思い出していた。
L77星で救えなかった弟アストラのことだ。
燃え盛る炎の中で瓦礫を退けるレオ。

ダンが現れる。
あすか少年は病院で必死に戦っていると言う。そしてその兄弟に自分を見たと指摘する。
そして、「兄弟怪獣が現れるとは想像すら出来なかった」
時折出てくる怪獣探知機はどうしたのだ。あんな近くにリットルが出現したのだから反応しても良さそうだがな。地底だと反応しないのか。

「私の力はもう、彼らには通用しない。 MACは今や全滅寸前だ。しかしMACは全滅を覚悟で、愛する地球を守るため戦おうとしている」
「隊長。僕も、地球を愛している気持ちは変わりません」
その時、怪獣がまた現れたとの連絡が入る。
「行くぞ」
「はい」
腕を釣っていた包帯を「エイ」と投げ捨てるゲン。気合が入っている。

暴れまわっている兄弟怪獣。
ゲンは道を一直線に走りながら変身する。
いかにも突撃していくという感じでかっこいい。
だが、今回は特訓なしだ。
対策がなくては勝てるはずなく、すぐにカラータイマーが点滅し始める。
一匹だけならレオは勝てそうだったので、ガロンはレオに任せる。
リットルはダンのウルトラ念力とMACの攻撃で倒す、倒せないまでも足止め。
こんな作戦でどうだろうか。
だが、MACは既に全滅したのか、全然登場しない。

当たり前のようにピンチになるレオ。
その時、赤い球が近づいてくた。
大村はダンに聞いた。
「ああっ、隊長さん、あれは何ですか」
ダンもわからないようで答えない。
ウルトラマンが移動する赤い玉に似ているなあとか思っているのだろうか。

「きっと怪獣ですよ。今度こそレオはダメだな」
赤い球は地上で爆発した。
その中から現れたのはレオの弟アストラだった。
「あっ、レオの弟だ。よし。兄弟対兄弟。これでもうレオは大丈夫ですよ。うん」と一人納得している大村。
よくレオの弟だとわかったな。

ナレーション「この世の終わりの大ピンチに現れた赤い球。そう、行方不明になっていたレオの弟、アストラだった」
すぐにアストラはガロンとリットルからレオを助け出した。
で、レオとアストラ対ガロンとリットルの兄弟対決が始まった。
元々一匹だけだったらレオ一人でも大丈夫だったのだ。
二人になれば倒すにはもう十分だろう。
レオとアストラは同じような動きで怪獣兄弟を追いつめる。
最後は合体技ウルトラダブルフラッシャーでトドメを刺した。

手を握り合うレオとアストラ。
二人は一緒に飛び立つ。だが、アストラはどこかへ行ってしまう。手を振るレオと、それに応えるアストラ。

ナレーション「レオの弟アストラはどうして生きていたのか。どこから来たのか、そしてまたどこへ行くのか、それは誰も知らない」
久しぶりに合ったのだから、色々と話すこともあるのではないか。
兄弟怪獣に危機ならば、ブラックギラスとレッドギラスのときにはなぜ現れなかったのだろう。
他にも危機は何度もあった。なぜ現れなかった、アストラよ。
それは誰も知らない。

百子の誕生パーティーをやり直していた。
そこへ現れるバラの花を持った大村。いかにも自分がプレゼントしたような大村だったが、バラの中にあったカードをタケシが見ると、それはダンからだったのだ。
「隊長さんって優しい方なんですね」と百子。
「とってもね」とゲン。皮肉なのか。
「ああ、それからおおとりくんにもことづけがあったよ」
「僕に?」
「れお君とあすか君がね、元気になったって」
「そうですか。それはよかった」

病室のれおとあすか。
ゲンからのバースデーケーキが届いた。

(昭和49年9月6日放送)

アストラは強かった。
これならマグマ星人がブラックギラスレッドギラスを使ってL77星を襲った時も撃退出来たのではないか。もしかしてレオが足を引っ張ったのだろうか。


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