ウルトラマンAとウルトラ兄弟
ウルトラA改めウルトラマンAでは、ウルトラ兄弟なるものが登場する。
ウルトラマンに登場したゾフィーを長兄として、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、そしてウルトラマンAの5兄弟だ。
長男のゾフィーは名前にウルトラマンどころかウルトラさえつかない。
ウルトラ兄弟の設定が出来た後もゾフィーのままだ。
帰ってきたウルトラマンは名前がいつの間にかウルトラマンジャックになっていたが、ゾフィーはいつまでたってもゾフィー。
ただ、映画では『ウルトラマンZOFFY』という作品がある。
タイトルが『ゾフィー』だけだと何の映画かイマイチ分かりにくいからだな。
ウルトラセブンに登場したセブン上司はウルトラ兄弟に入れてもらえなかった。
名前さえついてないくらいだから存在感がないからか。
まずはウルトラマンA第1話『輝け!ウルトラ五兄弟』。
サブタイトル通り5人のウルトラ兄弟が登場する。
番組が始まるエース以外は出てくる必然性がまったくないが、ファンサービスだったのだろう。
地球に向かうエースの出発式のようだ。
兄弟たちに見送られて地球に来るエースだが、なぜ来るのか理由はさっぱりわからない。
第5話『大蟻超獣対ウルトラ兄弟』ではゾフィーが登場。
エースのウルトラサインに応えて助けにやって来たのだ。
ゾフィーはウルトラマンの最終回にゼットンに敗れたウルトラマンを迎えに来ただけで、テレビでの戦闘シーンはこれまでなかった。
雑誌ではM87光線を武器にかなりの強さの設定で、幻の強豪の戦いがようやく見られると期待していたのだが、光線技がなくてガッカリ。
第13話『死刑!ウルトラ五兄弟』、第14話『銀河に散った5つの星』ではウルトラ5兄弟が勢ぞろい。
だが『死刑!』や『銀河に散った』などのサブタイトル通り、ゾフィー、マン、セブン、帰ってきたウルトラマンらは十字架に磔にされ、ほとんど活躍しない。
エースにエネルギーを分け与えるだけだ。
第23話『逆転!ゾフィ只今参上』ではゾフィーが登場。
異次元空間に夕子を送り届ける(だけ)。
超獣ではなくその親玉のヤプールとの戦いなのだから、ゾフィーが参戦しても良さそうなものだが。
第26話『全滅!ウルトラ5兄弟』ではウルトラ5兄弟とヒッポリト星人との5対1のハンディキャップマッチ。
ヒッポリト星人はかなり強く、まずはエースがブロンズ像にされる。
ウルトラサインを見てやって来たウルトラ兄弟たちだが、ゾフィーとウルトラマンは秒殺される。
セブンが善戦するが結局負けてブロンズ像化。
第27話『奇跡!ウルトラの父』で助けに来たウルトラの父は長旅の疲れですぐに力尽きる。
復活したエースが単独でヒッポリト星人を倒し、残りのウルトラ兄弟の活躍はなし。
ウルトラの父を運んだだけだ。
第31話『セブンからエースの手に』ではウルトラセブンが登場。
超獣バクタリにトドメを刺そうとするエースを止め、バクタリをバクの姿に戻したが、バク一匹の為にわざわざ来るとは大げさだ。
第35話『ゾフィからの贈りもの』ではゾフィーが登場。
長男らしく弟の北斗にお説教、そしてウルトラマジックレイをプレゼントだ。
だが地球に来ていたのかは疑わしく、上半身しか姿を表さない。
第35話『セブンの命!エースの命!』ではウルトラセブンが登場。
ファイヤーモンスの炎の剣に胸を貫かれたエースを助けに参上。
と言ってもセブンは戦うわけではなくエースを励ましただけだ。
ファイヤーモンスはメタリウム光線も効かず強そうなので、自分が戦っても勝てそうにないのでエースに奮起を促したのか。
ウルトラ兄弟という設定が出来て兄弟達のゲスト出演は多いが、活躍するのはエースだけ。
まあ、エースが主人公なのだから仕方がない。
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