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ソニーのステレオラジカセ・エナジー20

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 CFS-20 CFS-20 昭和56年7月 39,800円 エナジーシリーズはソニーが発売していたステレオラジオカセット。 パワフルで大型スピーカー搭載が特徴だ。 エナジー99(CFS-99、84,800円) エナジー77(CFS-77、59,800円) エナジー66(CFS-66、42,800円) エナジーキューブ(CFS-F40、99,800円) 以上4機種が同時期に発売された。 この中ではエナジー99がエース格で、山がきたというコピーでソニーのイチオシ機種だった。 これらから少し遅れてエナジースリーラン(CFS-88)が登場した。 エナジースリーランはデザインの方向性が違い、スピーカーが分離出来るスリーピースタイプだ。 それからさらに遅れて登場したのがCFS-20。 サイズが一番小さくて軽量、定価も39,800円と一番安い。 型番もゾロ目ではなくてただ20。 なんでエナジー22にしなかったのだ? それでもエナジーらしい大型スピーカーを搭載している。 出力はエナジー66と同等の7W(3.5W+3.5W)。 上位機種とは違い本体の色は3色から選べた。 銀、赤、青の3色で、同色のヘッドホンも別売で用意されていた。 青の本体色って、エナジー20が初か? サンヨーのおしゃれなテレコU4がヒットしたが、それに影響されたようなラジカセである。 エナジーシリーズは針式のレベルメーターだったが、エナジー20は唯一のLEDレベルメーターを搭載だ。 小型で、色が青や赤で、LEDレベルメーターで、エナジーは名乗っているが他の機種とはあんまりテイストが似ていない。 もうちょっと安いエナジー11なんてのも出てもよかった気がするが、エナジーはこのエナジー20が最後の機種になった。 上位機種も代替わりすることなく、そのまま消えた。 この価格帯で小型のラジカセはヨコハマが引き継いだ。 CFS-20主な仕様 ●大きさ/幅468x高さ206x奥行120mm(突起物含まず) ●重さ/4.4kg(乾電池含む) ●実用最大出力/総合7W(3.5W+3.5W)EIAJ/DC ●スピーカー/12cm2個 ●周波数特性/ノーマル80~8.000Hz 〈関連する記事〉 昭和56年に発売されたソニーのステレオラジカセ ソニーのステレオラジカセ・エナジー ソニーのステレオラジカセ・エナジー99 ソニーのス...

ソニーのステレオラジカセ・メタル365

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 CFS-10 昭和55年発売 定価59,800円 昭和53年にメタルテープが発売された。 メタルテープはそれまでのテープに比べて高性能、そして高価格。 憧れはあったがその価格ゆえ、使った事はない。 カセット用のメタルテープは高いままだったが、8ミリビデオでも採用されたメタルテープは随分と安く手に入るようになった。 さてカセットのメタルテープはそれまでのカセットデッキでは使えず、メタルテープ対応のカセットデッキが必要だった。 メタルテープを使いたければ、対応したカセットデッキを買わなければならなかったのだ。 ソニーのカセットデッキでもメタルテープ対応が進み、その流れはラジカセにも及んで昭和55年にはメタルジィーゼットが発売された。 ジィーゼットと名乗っているが、デザインは先代のジィーゼットとは全くの別物だ。 メタルジィーゼットは大型のラジカセだったが、小型軽量でメタル対応のラジカセがメタル365。 メタルジィーゼットに続く2機種目のメタル対応ラジカセだ。 幅が365mmなのでのネーミングだと思うが、『1年中、行動半径が広がる』なんてカタログに書かれいてるので365日の意味もあるんだろう。 ジルバップマーク2なんかも59,800円だったので、同じ値段なのに小さくなって損した気分の人もいたか。 大型化がラジカセの正義だったのだ。 前年の昭和59年にはサンヨーのおしゃれなテレコU4が発売された。 これが大ヒットした。 どんどんデカく大型化していったラジカセから一転、小型で軽量のラジカセだった。 メタル365もU4と同じようなジャンルのラジカセだが、U4がオーディオっぽさを潔く無くした感じに対してメタル365はオーディオっぽさが随分と残っている。 小型軽量の本体にはLEDのレベルメーターが付いているが、スペースの関係からかカセットホルダー上だ。 ラジオは電子チューナー。 スキャンボタンを押すとピピピピと電子音がして自動で選局してくれるのだ。 FMとAMそれぞれ7曲メモリー出来る。 ソニーのラジオでピットインというのがあったが、それをラジカセに搭載したのだな。 ■■■CFS-10 主な仕様 ■大きさ 幅365x高さ120x奥行72mm(把手含まず) ■重さ 2.9kg(乾電池含む) ■実用最大出力 総合4W(2Wx2W)EIAJ/DC ■スピーカー 10cm2個 フリ...

ソニーの8ミリビデオデッキ・EV-S800

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EV-S800 ソニーがベータマックスに続いて発売した家庭用ビデオが8ミリビデオ。 テープ幅が8ミリなのがその名の由来だ。 この頃はまだ8ミリフィルムもまだ現役で、8ミリビデオが出る前に8ミリといえばこのフィルムの事だった。 なので、覚えやすさからも8ミリビデオとつけられたのだろう。 8ミリフィルムを8ミリビデオに置き換えようという野望もあったのか。 それは叶ってベータとは違い8ミリビデオはカメラ一体型としてかなり普及した。 据え置き型としても発売されたが、こちらはVHSを置き換えるには至らなかった。 私が買った8ミリビデオは2機種あるが、その1台がEV-S800だ。 EV-S800は幅が430ミリのコンポサイズ。 それまでの8ミリビデオデッキは幅が355ミリのミニコンポサイズ。 8ミリビデオのコンパクトさを生かしたと言う事だろうが、物足りない。 性能はともかく、どうにもカッコよくないのだ。 それがこのEV-S800は違った。 デザインがググッとビデオデッキっぽくなった。 サイドウッドは別売り。 つけると高級感が出る気がするが、他の機種にもサイドウッドをつけないとバランスが悪い。 EV-S800の高さは89ミリだが、ここは8センチにしてほしかった。 ソニーがこだわった高さ8センチ、8ミリビデオと8つながりでね。 後に高さが6センチのビデオデッキEV-PR1が出るが、それはチューナーがついてない。 リニアスケーティングメカで、イジェクトを押すとトレーが出てきてテープを収納する。 これをベータのHF705みたいにデッキ部が全部せり出してくるリニアスケーティングメカにすれば、8センチに収まったんじゃないだろうか。 EV-S800には当時の最高機種の定番で、プロと名付けられた。 ベータマックスならベータプロ、モニターならプロフィールプロ。 ウォークマンにもプロフェッショナルがあったが、VHSプロはない。 EV-S800はビデオ8プロ。 ソニーのビデオデッキでプロとつけばコレ。 ジョグダイヤルがついてる。 ジョグダイヤルの周りにはシャトルリング。 ジョグダイヤルのグルグル回す感触がいい。 一方シャトルリングはまず使わない。 レベルメーターはFL管。 カセットデッキっぽくもあり中々イイ。 カウンターは4桁カウンター、時間表示にしてほしかったがそれは出来ない。 でもなぜか残量は時...

ソニーのVHSビデオデッキ・SLV-7

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SLV-7 昭和63年。 家庭用ビデオのベータマックス対VHSの規格争いはVHSが勝利した。 ベータ陣営の東芝やNEC、三洋なんかがVHSを販売し始めた。 残るソニーは「負けました」と宣言してベータマックスの製造販売を止めたわけではなかったが、世の大勢のVHSも販売し始めたのだ。 ベータ派だった私はベータが劣勢でもソニーがVHSを販売する事はないだろうと思っていたがさにあらず。 テレビ番組を録画して見るだけだったら、ベータだろうがVHSだろうがまあ関係がない。 ベータのテープはVHSに比べるとちょっと高く感じたが、まあ仕方がない。 当初はベータのテープもVHSのテープも似たような値段だったが、売れているVHSのテープはベータよりもどんどん安くなっていったのだ。 テレビ番組の録画はベータでもVHSでもどちらでもいいのだが、ビデオを借りて来て見るとなった時は問題だ。 レンタルビデオ店でVHSもベータも扱ってくれていればいいのだが、レンタルビデオはVHSがメインになっていった。 ベータではレンタルビデオを見れなくなったのだ。 SLV-7はソニーが発売した初めてのVHS録再機。 ベータはVHSよりも優れてますよと言っていたソニーがVHSを発売する。 なので性能の宣伝はせず、「機能が違う」「使い易さが違う」といったコピーになったのだろうか。 ブランドはソニーだったが、中身は日立製だという。 他メーカーとの差別化の為か、幅が当時の普通サイズ430mmより小さなミニコンポサイズ。 日立のビデオデッキは幅430mmのサイズだったから、ソニーはどこか削ったのか? 再生専用のSLV-P3という機種も同時に発売された。 こちらはまさにレンタルビデオ専用という趣だ。 レンタルビデオを見るだけだったらまさにコレでいいのだが、デザインがイマイチで買う気にならず。 SLV-7の幅は355ミリ、ミニコンポのサイズだ。 この頃のビデオデッキの幅は大抵が430ミリ。 それに比べると随分コンパクトだ。 中心部からやや左寄りの下にあるオーディオビデオ端子の主張がデカイ。 右側は操作パネル。 再生録画早送り巻き戻しなどの操作ボタンとエディットスイッチ。 パタンと開けると中にもスイッチ類。 画質も音質も標準的な、特に特徴はないが不満のない作り。 リモコンも多機能だ。 ベータマックス...

東芝のステレオラジカセ・ボムビート

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東芝のステレオラジカセ・ボムビート 東芝のラジカセ、アクタスの中のステレオラジカセがアクタスボムビートの愛称になった。 それからアクタスが取れてボムビート、最後はボンビートになった。 昭和54年 ボムビートステレオミニ RT-8000S(メタリックシルバー)45,800円 RT-8000SR(ワインレッド)46,800円 小型軽量のボムビート。 後から発売されたワインレッドが1,000円高いのは塗装代? この機種から本体にアクタスの表記がなくなった。 レベルメーターが針ではなくLED。 ラジオのチューニングも選曲中は赤でチューニングが合うと緑になった。 この光の演出が特徴のひとつだ。 ■幅340x高さ156.5x奥行72mm ■重量:2.5kg(乾電池を含む) ボムビートD1 RT-9000S 79,800円。 ボムビートX1の後継機、ボムビートD1。 X1にドルビーがついた機種だ。 D1のDはドルビーのDなのだろう。 ■幅420x高さ270x奥行150mm ■重量:7.2kg(乾電池を含む) ボムビートR1 RT-9100SM 79,800円。 録再オートリバースを搭載したボムビート。 D1と同じ値段の79,800円だが、コチラは従来のラジカセっぽいデザインだ。 カタログには『〜このときはC-60FRのようなリーダーテープのないテープを使う方がいいようです〜』と書かれている。まさかの推量。 オートリバースはどうしても音が劣化しやすいが、メタルテープ対応なのでメタルを使えば少しはマシか。 ■幅484x高さ293x奥行147mm ■重量:7.5kg(乾電池を含む) ボムビートNew7 RT-7770S 39,800円。 上面にはスイッチを無くして、操作ボタンはすべて前面にレイアウトしたボムビートNew7。 デザインの流れはこれ以降、小型のボムビート以外はスイッチを前面にレイアウトしていくのだ。 ■幅440x高さ257x奥行148mm ■重量:5.3kg(乾電池を含む) ボムビートステレオミニ RT-7000S(ブラック)・RT-7000SW(シルバー)43,800円 RT-7000SR(レッド)44,800円 2代目ステレオミニ。 や...

ソニーのステレオラジカセ・Wキッド

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Wキッド 一台の中にカセットデッキを2台搭載したダブルデッキラジカセ。 テープからテープへダビングが出来るし、2台で再生するなら倍の時間が再生可能だ。 昭和59年の世の中にはダブルデッキが溢れ出た。 ソニーも世の流れに従ってダブルデッキのラジカセを発売したが、Wキッドの発売当初は何の愛称もなかった。 途中から『Wキッド』を名乗ったのは、売れたので力を入れたのだろうか。 昭和59年発売 CFS-W600 49,800円 3バンドチューナー搭載。 3バンドということで、お、短波が聞けるの?と思うがそうではなく、テレビチューナー搭載なのだ。 スピーカーは分離可能で、好きな場所へ置くことが出来る。 レコードプレーヤーも発売され、カタログにも『ミニコンポ風のシステムを実現』と書かれている。 色はレッド、ブラック、パールホワイトの3色から選べた。 ●最大外形寸法:幅571x高さ179.5x奥行192.5mm ●重さ:5.1kg(乾電池含まず) CFS-W80 39,800円 CFS-W70発売後、半年ぐらいしてから登場。 値段からすればCFS-W70の後継機かもしれないが、CFS-W70はすぐには消えずCFS-W80と併売していた。 性能は大して違いがなさそうなので、デザインや割引額で好きな方を選べた。 ●最大外形寸法:幅488x高さ138.5x奥行117mm ●重さ:2.9kg(乾電池含む) CFS-W70 39,800円 最初に登場したWキッドなのだが、登場した時にはWキッドの名前はつかず。 CFS-W80が登場した後にWキッドの名前がついた。 ●最大外形寸法:幅478x高さ145x奥行108mm ●重さ:3.2kg(乾電池含む) 昭和60年発売 CFS-W50 32,800円 『Wキッドのスリムなベイビー』ということでWキッドの中ではイチバンの小型軽量機。 生意気そうな鳥のイラストはひよこ? 頭にカラを被ったカリメロの逆バージョンのようだ。 選べる色が一番豊富で、ブラック、ホワイト、シルバー、レッドの4種類。 ●最大外形寸法:幅434x高さ118x奥行77mm(EIAJ) ●重さ:2.1kg(乾電池含む) CFS-W90 39,800円 CFS-W80の後継機種。 テレビチューナーがVHFだけではなくUHFも聴けるようになった。 カタログの表紙で松本典子が持っているのがこ...